APAMANのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格729円)
2024年8月2日、賃貸のアパマンショップでおなじみ、東証スタンダード上場のAPAMAN(8889)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
APAMANが上場廃止になる理由について
経営陣等がAPAMANの残りの株を全部買い取って非公開にするため、APAMANは上場廃止になる予定です。
APAMANの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
APAMANのTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・729円
(2)TOB期間・・・2024年8月5日(月)から9月17日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2024年9月25日(水)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限1193万1400株
(5)証券会社・・・みずほ証券、楽天証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格729円、TOB期間は2024年8月5日(月)から9月17日(火)までの30営業日です。
配当金については、TOB成立を条件に無配になります。
APAMANの今後の株価について
株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せしました。今後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
APAMANのTOBに参加するメリットと手続きについて
APAMANのTOBに参加するメリットはTOB価格729円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、APAMANの株を買った証券会社から、みずほ証券または楽天証券に移管して(移動して)売却します。
楽天証券のTOB手続き
・ログイン→国内株式→株式公開買付(TOB)
楽天証券にログインして、TOB銘柄一覧から「APAMAN」を選択してください。
TOBに申し込むと、2024年9月25日以降に投資資金が戻ってきます。楽天証券で売却するときの手数料は無料です。
現在のように株価がTOB価格より安い場合は、株式市場で売却するよりも、TOBに参加した方が手取りが多くなります。
投資資金を1円でも多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
APAMANの配当金への影響について
APAMANは9月決算企業で、期末一括配当銘柄です。毎年9月末に期末配当の権利がもらえます。
APAMANの配当金について
・2023年9月期の期末配当・・・1株20円
・2024年9月期の期末配当・・・無配
2024年9月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株20円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
APAMANの株主の今後について
APAMANの月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。2020年3月以降に買った株主は含み益の状態です。仮にAPAMANの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(1)TOBに参加するには、みずほ証券または楽天証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)株価がTOB価格付近に到達しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。