(追記あり)ホウスイのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年5月19日廃止)
2022年2月28日、東証2部上場の中央魚類(8030)は1部上場のホウスイ(1352)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・1,220円
(2)TOB期間・・・2022年3月1日(火)から4月12日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2022年4月19日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限96万4400株
(5)証券会社・・・三菱UFJモルガン・スタンレー証券、auカブコム証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,220円、TOB期間は2022年3月1日(火)から4月12日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、ホウスイは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に2022年3月期の期末配当が無配になります。
ホウスイの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が1,220円に近づいたら株式市場で売却できます。
ホウスイの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/28 | 880 | - |
3/1 | 1,030 | +150 |
3/2 | 1,220 | +190 |
3月1日終値1,030円。株価がTOB価格にサヤ寄せしています。今後、TOB価格付近まで上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
3月2日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,220円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、ホウスイ株を購入した証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券またはauカブコム証券に移管して(移動して)売却します。
2022年4月19日以降に投資資金が戻ってきます。
ホウスイの配当金について
2022年3月期の配当金については、TOB成立を条件に無配となります。前回予想および前期実績ともに1株20円でした。
ただし、無配になるのはTOB成立を条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
ホウスイの株主の今後について
ホウスイ月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
2017年までに買った株主の中に含み損の方がいます。仮にホウスイの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げに期待
(1)TOBに参加するには三菱UFJモルガン・スタンレー証券またはauカブコム証券の口座が必要です。
ネットメインの方はauカブコム証券の口座を持っていると思います。口座がある方は試してみてください。
(2)3月1日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。
(3)中央魚類は55.15%、日本水産は27.80%保有しています。両社の株数を合わせると全体の3分の2を超えます。日本水産はTOBに申し込むので、成立する可能性が高いです。状況はかなり厳しいですが、ダメ元で期待したいです。
(追記)ホウスイの上場廃止日決定
ホウスイの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年5月19日(木)、最終売買日は5月18日(水)です。
ホウスイの株主は、売買最終日までに売却しないと、1,220円で強制買い取りとなります。5月23日以降、「1,220円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。