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近鉄エクスプレス、増配と優待廃止を発表(クオカード)

5月12日、東証1部上場の近鉄エクスプレス(9375)が配当金の増額と株主優待の廃止を発表しました。

・期末配当1株20円→1株40円
・オリジナルクオカードを廃止(2021年3月が最後)
・株価2,470円(5/24)

詳細は以下の通りです。

配当金の詳細について

配当金の詳細について

近鉄エクスプレスは3月決算です。2021年3月期の期末配当が1株40円に増額されました。中間配当が1株10円ですから、合わせて50円です。

例えば、100株の株主の場合

・配当金40円×100株=4,000円

となり、4,000円(税込)もらえます。

株主優待の詳細について

廃止された優待

(1)対象となる株主・・・毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上(1年未満)・・・オリジナルクオカード500円分
・100株以上(1年以上)・・・オリジナルクオカード2,000円分
・500株以上(1年未満)・・・オリジナルクオカード1,000円分
・500株以上(1年以上)・・・オリジナルクオカード2,500円分
・1,000株以上(1年未満)・・・オリジナルクオカード2,000円分
・1,000株以上(1年以上)・・・オリジナルクオカード3,500円分
・5,000株以上(1年未満)・・・オリジナルクオカード5,000円分
・5,000株以上(1年以上)・・・オリジナルクオカード6,500円分
※継続保有期間1年以上・・・毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に、同一株主番号で連続3回以上記載または記録された株主

近鉄エクスプレスの株主優待はクオカードです。毎年3月末と9月末の株主は年2回、優待がもらえました。

次回、2021年9月優待から廃止となり、2021年3月優待が最後です。

近鉄エクスプレス日足チャート

近鉄エクスプレス日足チャート

5月24日終値2,470円。発表直後に急落し、その後は乱高下しています。

一般的に、増配と優待廃止の組み合わせでは、株数が多い投資家ほど有利です。近鉄エクスプレスのケースは、優待の換金価値を考えると、だいたい300株以上の株主から増配のメリットが上回ります。

株数ごとの株主還元の変化について(保有期間1年以上)

・100株:クオカード4,000円分→配当金2,000円アップ
・500株:クオカード5,000円分→配当金1万円アップ
・1,000株:クオカード7,000円分→配当金2万円アップ
・5,000株:クオカード13,000円分→配当金10万円アップ

もちろん、配当金には税金がかかるのと、いつも同じ金額がもらえるわけではないので、翌年以降もメリットが上回るとは限りません。

ただ、今回の変更は個人投資家より大口投資家向けに配慮した結果と言えます。

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