ココカラファインの経営統合による上場廃止と株主優待、株主の今後について(2021年9月29日廃止)
2021年2月26日、東証1部上場のマツモトキヨシホールディングス(3088)とココカラファイン(3098)の経営統合の詳細が発表されました。
マツモトキヨシホールディングスが完全親会社、ココカラファインが完全子会社となる株式交換になりました。
・ココカラファインは2021年9月29日上場廃止
・マツモトキヨシ「1」、ココカラファイン「1.70」
・ココカラファインの株主優待は2021年3月が最後(予定)
・権利付き最終日:2021年3月29日
ココカラファインは2021年9月29日(水)に上場廃止になります。最終売買日は9月28日(火)です。
重要な株式交換比率は、マツモトキヨシホールディングス「1」に対して、ココカラファイン「1.70」です。上場廃止後、ココカラファイン1株は、マツモトキヨシホールディングス1.70株に換わります。
例えば、ココカラファイン100株は、マツモトキヨシホールディングス170株です。マツモトキヨシホールディングスは100株単位で取引するので、70株が単元未満株です。
(2021年9月まで)ココカラファイン100株
(2021年10月以降)マツモトキヨシホールディングス170株
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
ココカラファインの株価について
両社の株価は「1」と「1.70」に近づくように動きます。
2月26日時点で、マツモトキヨシホールディングス4,180円、ココカラファイン7,400円でした。仮にマツモトキヨシが4,180円で動かないとすると
4,180円×1.70=7,106円
となり、ココカラファインは294円割高となります。ただし、マツモトキヨシホールディングスの株価も動くので、
・マツモトキヨシホールディングス5,000円、ココカラファイン8,500円
・マツモトキヨシホールディングス4,000円、ココカラファイン6,800円
という組み合わせもあります。
ココカラファインの株主優待について
(優待券)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・お客様優待券2,000円分
・500株以上・・・お客様優待券3,000円分
・1,000株以上・・・お客様優待券5,000円分
ココカラファインの株主優待は優待券です。店舗で利用できる買物券、または同額のカタログギフトと交換できます。9月29日に上場廃止になるので、次回の2021年3月優待が最後と思われます。
権利付き最終日は2021年3月29日です。30日に持ち越すと優待の権利がもらえます。
なお、今後、優待変更の発表が出る可能性があります。
マツモトキヨシホールディングスの株主優待について
(商品券)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・商品券2,000円分
・500株以上・・・商品券3,000円分
・1,000株以上・・・商品券5,000円分
マツモトキヨシホールディングスの株主優待は商品券です。年2回もらえるので、ココカラファインの2倍の金額ですが、カタログギフトを選ぶことはできません。
「ココカラファイン→マツモトキヨシ」による優待の変化
(1)ココカラファイン100株(優待券2,000円分)→マツモトキヨシ170株(商品券2,000円分×年2回)
(2)ココカラファイン500株(優待券3,000円分)→マツモトキヨシ850株(商品券3,000円分×年2回)
(3)ココカラファイン1,000株(優待券5,000円分)→マツモトキヨシ1,700株(商品券5,000円分×年2回)
ココカラファインの株主は、株式交換によって株数が1.7倍に増えます。
ただ、ココカラファインの優待のために必要最小限の株を保有していた場合、マツモトキヨシの優待のランクはアップしません。
商品券の金額が2倍になるので、不満はないでしょうが・・・。経営統合後も、そのまま株主を続ける投資家が多いと思います。
なお、マツモトキヨシホールディングスの優待についても、後日、変更が発表される可能性があります。