鉄人化計画(カラオケの鉄人)、緊急事態宣言でストップ高
・緊急事態宣言で株価が上昇
・鉄人化計画は連続ストップ高
・信用売りの買い戻し
4月7日、緊急事態宣言が出されたことにより、政府は3密(密閉・密集・密接)に該当するバー・ナイトクラブ・カラオケ・ライブハウスなどの出入りを控えるように要請しています。
上場企業の中で影響されるのが、カラオケ店を運営するコシダカホールディングス(2157:まねきねこ)、鉄人化計画(2404:カラオケの鉄人)、第一興商(7458:DAM、ビッグエコー)などの銘柄です。
利用者が激減し、業績悪化が見込まれます。では、実際に株価はどのように変化したのか? 4月8日の様子を見てみましょう。
コシダカホールディングス日足チャート
4月8日終値352円。前日比13円高。
鉄人化計画日足チャート
4月8日終値235円。前日比50円ストップ高。
第一興商日足チャート
4月8日終値2,823円。前日比62円高。
3銘柄ともに、わかりやすい値動きです。特に鉄人化計画は、2営業日連続でストップ高になりました。
ただ、こんな状態でどうして上がるの? という疑問が浮かびます。
もちろん、業績の回復期待から上がっているわけではありません。信用売りをしていた投資家が、買い戻しを行ったからと思われます。
コロナが流行し始める頃から株価が下がっているので、売っていた投資家は大きな含み益を手に入れました。
(370円-131円)×100株=23,900円
例えば、鉄人化計画を370円(2/14)で信用売りを行い、131円(4/6)で買い戻せば、100株につき23,900円が儲かります。
利益を確定するには、緊急事態宣言がちょうど良いタイミングだったのでしょう(※逆日歩の影響も)。
今から売るには遅く、先回りして行動した投資家が儲かったサンプルです。