トーインのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格1,187円)
投資ファンドの企業支援総合研究所(CSRI)は、2025年12月22日(月)に東証スタンダード上場のトーイン株式会社(7923)に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。
トーインのTOB:投資ファンドによる完全子会社化と上場廃止
今回のTOBは、投資ファンドがトーインの全株式を取得し、非公開化することを目的としています。TOBが成立した場合、トーインは上場廃止となる見込みです。
トーインの株主が保有株を売却する方法としては、TOBに応募して1株1,187円で売却する方法と、証券市場で直接売却する方法の2つの選択肢があります。
TOBの条件とスケジュール
1. 買付価格(TOB価格):1,187円
2. 買付期間(TOB期間):2025年12月23日(火)から2026年2月16日(月)まで(33営業日)
3. 決済開始日:2026年2月24日(火)
4. 買付予定数(下限):3,355,500株
5. 公開買付代理人(応募窓口):野村證券
6. 配当:TOB成立を条件に無配になる予定
トーインの株価見通し
TOB発表前(12月22日)の終値は870円でした。TOB価格の1,187円は終値を上回るため、発表後はTOB価格にサヤ寄せする形で株価が上昇し、上場廃止になるまで1,187円近辺で推移すると見込まれます。
TOBへの応募のメリット
トーインのTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,187円で売却できることです。
具体的には、トーインの株式を保有している証券会社から、野村證券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2026年2月24日以降に買付代金が支払われる予定です。
TOBによる配当への影響
トーインは3月決算企業です。配当の権利確定日は毎年9月末(中間配当)と3月末(期末配当)です。
2026年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となる予定です。不成立となった場合は、配当が再度検討される可能性があります。
トーインのTOBと株主への影響
TOB価格の1,187円は、2025年9月の高値1,060円を上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。トーインの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益が最終的に確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる
(1)TOBに応募するには、原則として、野村證券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)TOBの決済日を待たずに資金を早急に確保したい場合は、2025年12月24日(水)以降に株式市場で売却することが可能です。








