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エスクリの吸収合併による上場廃止と株主優待、株主への影響について(2026年3月30日廃止)

東証スタンダード上場のノバレーゼ(9160)は、2025年11月14日(金)に同じくスタンダード上場のエスクリ(2196)を吸収合併すると発表しました。

エスクリの吸収合併の概要とスケジュール

エスクリは吸収合併に伴い、2026年3月30日(月)に上場廃止となる予定です。最終売買日は3月27日(金)です。

エスクリの株式1株に対し、ノバレーゼの株式0.558株が割り当てられます。例えば、エスクリを100株保有していた場合、ノバレーゼの株式55.8株が交付されます。ノバレーゼの単元株は100株であるため、交付される55.8株は単元株に満たない株式となります。このうち、55株が単元未満株、0.8株が1株に満たない端数となります。

単元未満株の取り扱いについて

単元未満株は、SBI証券やマネックス証券など、単元未満株の売買サービスを提供するネット証券を利用して売買が可能です。また、単元未満株でも保有株数に応じてノバレーゼの配当を受け取れます。

また、ノバレーゼに対して、保有する単元未満株の買取請求を行うことも可能です。

1株未満の株式の取り扱いについて

エスクリの株主は、上場廃止後に1株未満の端数が生じる場合があります。この株式は一括で売却されて、株主に売却代金が支払われる予定です。

エスクリ100株保有株主の変化

・ 上場廃止前:エスクリ100株
・ 上場廃止後:ノバレーゼ55.8株(うち単元未満株55株、端数0.8株)

仮に、売却時のノバレーゼの株価が500円の場合、1株に満たない端数の0.8株が売却されて、現金400円(500円 × 0.8株)が支払われます。55株は単元未満株としてノバレーゼの株式で交付されます。

ノバレーゼとエスクリの株価見通し

11月17日(月)以降、両社の株価は合併比率を織り込むように近づく傾向が見られます。この現象はサヤ寄せと呼ばれます。

11月14日時点で、ノバレーゼの終値は364円、エスクリは243円でした。仮にこの終値を基準とすると、エスクリの株価は理論値に対して39.888円割高であると計算されます。

(計算式:ノバレーゼ終値364円 × 0.558 = 203.112円(エスクリの理論株価)。エスクリ終値243円なので、243円 - 203.112円 = 39.888円。)

ただし、市場の変動により、両社の株価は合併比率に沿って上下しながら、徐々にサヤ寄せが進むと予想されます。

サヤ寄せによる株価の調整が進むと、両社の株価は合併比率に基づいた水準で連動するようになります。ノバレーゼの株価の上下は、エスクリの株価にも同様の影響を及ぼし、この傾向が上場廃止まで続きます。

エスクリの株主優待について

2026年3月優待(現行制度)

(1)対象となる株主:毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された、100株以上保有する株主
(2)株主優待の内容
※1:ウエディングアイテムチケット30万円分、2:自社レストラン30%割引券、3:アニクリオンオンラインストア(自社オンラインショップ)クーポン
・ 100株以上:1+2
・ 300株以上:1+2+3(2,000円分)
・ 500株以上:1+2+3(4,000円分)
・ 1,000株以上:1+2+3(10,000円分)

エスクリの株主優待は、ウエディングアイテムチケット、レストラン割引券、オンラインショップクーポンの3種類があり、毎年3月末と9月末の年2回受け取れます。

優待に関して現時点で公式の発表はありませんが、上場廃止に伴い2026年3月分が最後となり、それ以降は廃止されると予想されます。上場廃止後はノバレーゼの優待を受け取ることになります。

吸収合併のまとめ

エスクリの臨時株主総会は、合併の承認を目的として、2026年3月17日(火)に開催される予定です。株主の方は詳細をご確認ください。

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