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パリミキホールディングスのMBOによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格581円、手続きはSMBC日興証券)

東証スタンダード上場のパリミキホールディングス(7455)は、2025年11月12日(水)にMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。

MBOによるパリミキホールディングスの株式非公開化と上場廃止

親会社として新たに設立された株式会社ルネットが、経営陣等の賛同を得て株式をすべて買い取って非公開化するため、パリミキホールディングスは上場廃止となる予定です。

株主が保有株を売却する方法は、TOBに応募するか、株式市場で売却するかの2つの選択肢があります。

TOBの条件とスケジュール

1. 買付価格(TOB価格):581円
2. 買付期間(TOB期間):2025年11月13日(木)から12月25日(木)まで(30営業日)
3. 決済開始日:2026年1月6日(火)
4. 買付予定数(下限):7,982,900株
5. 公開買付代理人(応募窓口):SMBC日興証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
7. 優待:TOB成立を条件に廃止される予定

パリミキホールディングスの株価見通し

11月12日の終値は391円でした。TOB価格の581円がこれを大きく上回るため、発表後はTOB価格に近づく形で上昇し、TOB期間中は581円近辺で推移すると考えられます。

TOBに応募するメリット

パリミキホールディングスのTOBに応募するメリットは、TOB価格の581円で売却できることです。

具体的には、パリミキホールディングスの株式を保有している証券会社から、SMBC日興証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。SMBC日興証券で売却するときの手数料は無料です。

SMBC日興証券の公開買付手続きについて

(A)ログイン→メッセージボックス→公開買付けのお知らせ→取扱銘柄一覧→パリミキホールディングスを選択
(B)ログイン→お取引→公開買付け→取扱銘柄一覧→パリミキホールディングスを選択

SMBC日興証券にログインして、銘柄一覧からパリミキホールディングスを選択してください。AとBのどちらの方法でも確認できます。

TOBが成立した場合、2026年1月6日以降に買付代金が支払われる予定です。

TOBによる配当への影響

パリミキホールディングスの配当金

パリミキホールディングスは3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。

2026年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となる予定です。TOBが不成立となった場合は、配当が再度検討される可能性があります。

TOBによる株主優待の内容

パリミキホールディングスの株主優待は、メガネのパリミキで使える割引カードです。毎年3月末と9月末の株主は年2回、優待が受け取れます。

2026年3月末に権利が確定する優待は、TOB成立を条件に廃止される予定です。TOBが不成立となった場合は優待が再開される可能性があります。

なお、すでに到着済みの割引カードについては、有効期限まで利用可能です。株主の方は期限内に利用することをおすすめします。

パリミキホールディングスのTOBと株主への影響

パリミキホールディングス月足チャート

TOB価格の581円は、2024年1月の高値である548円を上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。パリミキホールディングスの上場廃止が決定することで、株主は保有株式の売却により最終的な損益を確定させることになります。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる

(1)TOBに応募するには、原則としてSMBC日興証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は応募手続きをご確認ください。

TOB期間は「12月25日まで」ですから、これから口座を準備しても十分に間に合います。

(2)11月13日以降、TOB価格にサヤ寄せするためストップ高となり、市場での売却を希望しても、すぐに売却できない可能性があります。その場合は、株価が落ち着く11月17日(月)以降に売却を検討できます。

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