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マンダムのMBOによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格1,960円)

東証プライム上場で男性用化粧品でおなじみのマンダム(4917)は、2025年9月10日(水)にMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。

MBOによるマンダムの上場廃止

投資ファンドが設立した買収の受け皿であるカロンホールディングス株式会社が、経営陣等の賛同を得て株式をすべて買い取って非公開化するため、マンダムは上場廃止となる予定です。

マンダムの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却するかのいずれかを選択できます。

マンダムのTOBの条件とスケジュール

1. TOB価格:1,960円
2. TOB期間:2025年9月下旬開始予定(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年11月中旬~下旬
4. 買付予定株式数:25,285,200株(下限)
5. 配当:無配
6. 優待:TOB成立を条件に廃止される予定

マンダムの株価の今後の見通し

9月10日の終値は1,484円でした。TOB価格1,960円がこれを上回るため、発表後は株価がTOB価格に近づく形で上昇し、上場廃止まで1,960円前後で推移すると考えられます。

マンダムのTOBに応募するメリット

マンダムのTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,960円で売却できることです。具体的には、マンダムの株式を保有している証券会社から野村證券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。

詳細なスケジュールはTOB開始までに発表される予定です。

マンダムのTOBによる配当への影響

マンダムの配当金

マンダムは3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。

2026年3月期の配当は、TOB実施により中間配当および期末配当ともに無配が決定しました。

マンダムのTOBによる株主優待への影響

マンダムの株主優待は自社商品の詰め合わせです。

2026年3月末に権利が確定する優待は、TOBが成立した場合に廃止される予定です。なお、TOBが不成立となった場合は優待が再開される可能性があります。

マンダムのTOBと株主への影響

マンダム月足チャート

TOB価格の1,960円は2023年5月の高値である1,655円を大幅に上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。マンダムの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益が最終的に確定します。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たず、株式市場で売却することも可能

(1)TOBに応募するには、原則として野村證券の口座が必要です。口座がある方はTOBが開始されたときに応募手続きをご確認ください。

(2)9月11日はストップ高比例配分となる可能性が高いため、売却が難しい場合があります。その場合は12日に売却を検討できます。

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