アヲハタの株式交換による上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(2025年10月30日廃止)
2025年7月3日、東証プライム上場のキユーピー(2809)は、スタンダード上場のアヲハタ(2830)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
アヲハタの株式交換による上場廃止と株主への影響
・ アヲハタは2025年10月30日に上場廃止
・ アヲハタの株式は、キユーピーの株式に交換される
・ 株式交換比率は、キユーピー1、アヲハタ0.91
アヲハタは2025年10月30日(木)に上場廃止となる予定です。最終売買日は10月29日(水)です。
重要な株式交換比率は、キユーピー1に対して、アヲハタ0.91です。アヲハタの上場廃止後、アヲハタ1株はキユーピー0.91株に交換されます。
例えば、アヲハタの株式を100株保有する株主は、キユーピーの株式91株に交換されます。キユーピーは100株単位で取引されるため、交換後のキユーピー91株は単元未満株となります。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、通常通り売買が可能です。保有する株数に応じて、キユーピーの配当を受け取ることもできます。
例:アヲハタの上場廃止後の保有株数について
・ 上場廃止まで:アヲハタ100株
・ 上場廃止後:キユーピー91株
上記のアヲハタの株式を100株保有する株主は、このように交換されます。
アヲハタの株価の今後の見通し
7月4日以降、両社の株価は株式交換比率に基づき近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。
7月3日時点で、キユーピーの株価は3,490円、アヲハタの株価は2,647円でした。仮にキユーピーの株価が3,490円のままだとすると、
・ 3,490円 × 0.91=3175.9円
となり、アヲハタは528.9円割安となります。ただし、キユーピーの株価も変動するため、
・ キユーピー4,000円、アヲハタ3,640円
・ キユーピー2,000円、アヲハタ1,820円
となる可能性もあります。
株式交換比率に基づいた株価の調整が進むと、両社の株価は連動するようになります。親会社であるキユーピーの株価が上がれば、子会社であるアヲハタの株価も上がります。
逆に、親会社の株価が下がれば、子会社の株価も下がります。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
アヲハタの配当金について
アヲハタは11月決算の企業です。毎年5月末に中間配当、11月末に期末配当の権利確定日があります。
2025年11月期の期末配当は、2025年4月3日時点での配当予想では1株あたり10円を予定していました。しかし、上場廃止に伴い無配となる予定です。
アヲハタの株主優待について
廃止される優待
(1)対象となる株主:毎年11月30日現在の株主名簿に記載または記録された、100株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 100株以上:自社製品1,000円相当
・ 1,000株以上:自社製品3,000円相当
アヲハタの株主優待は、ジャムなどの自社製品です。
2025年11月末に権利が確定する優待は、上場廃止に伴い廃止される予定です。2024年11月の優待が最後となります。
アヲハタの株式交換のまとめ
アヲハタの臨時株主総会が2025年9月25日(木)に開催されます。株主総会で承認されると株式交換が実施されるため、関心がある方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。