NTTデータグループのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格4,000円)
2025年5月8日、東証プライム上場の日本電信電話(9432)はNTTデータグループ(9613)に対してTOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOBによるNTTデータグループの上場廃止の理由
日本電信電話がNTTデータグループの残りの株式をすべて買い取って非公開化するため、NTTデータグループは上場廃止になる予定です。
NTTデータグループの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
NTTデータグループのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:4,000円
2. TOB期間:2025年5月9日(金)から6月19日(木)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年6月26日(木)
4. 買付予定株数:上限なし、下限125,314,700株
5. 買付代理人:野村證券
6. 配当:記載なし
NTTデータグループの株価の今後の見通し
5月8日の終値は3,492円でした。8日朝の一部報道によって株価が急騰し、501円ストップ高比例配分となりました。
TOBの正式発表後も、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。
NTTデータグループのTOBに応募するメリット
NTTデータグループのTOBに応募するメリットは、TOB価格4,000円で売却できることです。
具体的には、NTTデータグループの株式を保有している証券会社から野村證券へ移管し、売却手続きを行う必要があります。
TOBに応募すると、2025年6月26日以降、買付代金が支払われる予定です。
NTTデータグループのTOBによる配当への影響
NTTデータグループは3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の配当は、中間配当および期末配当ともに「記載なし」となりました。NTTデータグループは上場廃止を予定しているため、配当の権利確定日までに上場廃止となる可能性が高いです。
NTTデータグループのTOBと株主への影響
TOB価格4,000円が直近の高値を上回るため、多くの株主は含み益がある状態です。NTTデータグループの上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる
(1)TOBに応募するには、野村證券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。
(2)5月9日以降、株式市場で売却できます。