アスコットのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格260円)
2025年1月31日、東証プライム上場の大東建託(1878)は、アスコット(3264)に対してTOB(株式公開買付け)を行うと発表しました。
TOBによるアスコットの上場廃止とその理由
大東建託がアスコットの株をすべて買い取って非公開化するため、アスコットは上場廃止になる予定です。
アスコットの株主はTOBに応じて保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却することもできます。
アスコットのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:260円
2. TOB期間:2025年2月3日(月)から3月18日(火)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年3月26日(水)
4. 買付予定株数:上限なし、下限9173万6700株
5. 証券会社:みずほ証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
アスコット株価の今後の見通し
1月31日終値は216円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
アスコットのTOBに応募するメリット
アスコットのTOBに応募するメリットは、TOB価格260円で売却できることです。
具体的には、アスコットの株を保有している証券会社から、みずほ証券に移管し、売却する手続きを行う必要があります。
TOBに申し込むと、2025年3月26日以降に買付代金が支払われます。
アスコットのTOBによる配当金への影響
・ 2025年9月期の期末配当:無配
アスコットは9月決算企業で、期末に一括配当を行う銘柄です。毎年9月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年9月期の期末配当はTOBが成立した場合、無配となる予定です。2024年11月13日時点の配当予想は1株当たり6円でした。ただし、TOBが成立しない場合は、配当が支払われる可能性もあります。
アスコットのTOBと株主の今後について
TOB価格が直近の高値を上回るため、株主の保有株に含み益が発生している状態です。仮にアスコットの上場廃止が決定した場合、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が出ている場合:TOBに応募して利益を確定する
(2)資金が早急に必要な場合:株式市場で売却する
(1)TOBに応募するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は確認してみてください。
(2)2月3日以降の株式市場で売却できます。