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デサントのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(TOB価格4,350円)

2024年8月5日、東証プライム上場の伊藤忠商事(8001)は、デサント(8114)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。

デサントが上場廃止になる理由について

伊藤忠商事がデサントの残りの株を全部買い取って非公開にするため、デサントは上場廃止になる予定です。

デサントの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。

デサントのTOBの条件とスケジュール(日程)について

(1)TOB価格・・・4,350円
(2)TOB期間・・・2024年11月上旬ごろ開始予定(20営業日)
(3)決済の開始日・・・2024年12月上旬ごろ
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限1679万3700株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)配当金・・・TOB成立を条件に無配
(7)優待・・・TOB成立を条件に廃止

TOB価格4,350円、TOBは2024年11月上旬頃までに開始されて、20営業日を予定しています。

配当金はTOB成立を条件に無配になります。また、株主優待もTOB成立を条件に廃止されます。

デサントの今後の株価について

・8月5日・・・3,365円
・8月6日・・・4,065円(+700)
・8月7日・・・4,350円(+285)

6日以降に株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

8月7日にTOB価格付近に到達するでしょう。

デサントのTOBに参加するメリットについて

デサントのTOBに参加するメリットは、TOB価格4,350円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。

具体的には、デサント株を買った証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。

TOBに申し込むと、2024年12月上旬ごろに投資資金が戻ってきます。

デサントの配当金(無配)について

デサントの配当金(無配)について

デサントは3月決算企業で期末一括配当銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利がもらえます。

2025年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株50円でした。

ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。

デサントの株主優待(廃止)について

(廃止になる優待)

(1)対象となる株主・・・毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・デサントストア30%割引販売

デサントの株主優待は通販サイトの割引販売です。毎年3月末と9月末の株主は年2回、優待がもらえます。

2024年9月優待については、TOBが始まっていないので、TOBの結果に関係なく休止されます。

2025年3月優待については、TOB成立を条件に廃止されます。

ただし、優待がなくなるのもTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。

デサントの株主の今後について

デサントの月足チャート

デサントの月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。黄色の線より下の水準で買った株主は含み益、上の水準で買った株主は含み損の状態です。

仮にデサントの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。

(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)優待投資家・・・別の銘柄に乗り換える

(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。TOBは2024年11月開始ですから、これから口座を準備しても間に合います。

(2)8月6日の夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は7日の株式市場で売却できます。

(3)2024年9月優待は実施されません。別の銘柄に乗り換えます。最短で8月優待に間に合います。2024年8月優待の権利付き最終日は8月28日(水)、9月優待の権利付き最終日は9月26日(木)です。

もし、デサントの優待がほしい場合は、TOBが不成立になったときに株を買い戻すと、2025年3月優待に間に合います。

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