富士変速機の株式交換による上場廃止と配当金、株主の今後について(2024年10月24日廃止)
2024年8月1日、東証プライム上場の立川ブラインド工業(7989)は、名証メイン上場の富士変速機(6295)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
富士変速機の株式交換による上場廃止と株主の今後について
・富士変速機は2024年10月24日上場廃止
・富士変速機の株は、立川ブラインド工業の株に換わる
・立川ブラインド工業「1」、富士変速機「0.25」
富士変速機は2024年10月24日(木)に上場廃止になる予定です。最終売買日は10月23日(水)です。
重要な株式交換比率は、立川ブラインド工業「1」に対して、富士変速機「0.25」です。富士変速機の上場廃止後、富士変速機1株は立川ブラインド工業0.25株に換わります。
例えば、富士変速機を100株保有する株主は、立川ブラインド工業25株になります。立川ブラインド工業は100株単位で取引するので、25株だと単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券、auカブコム証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。株数に応じて、立川ブラインド工業の配当金がもらえます。
富士変速機の上場廃止後の保有株について
(10月23日まで)富士変速機100株
(上場廃止後)立川ブラインド工業25株
上の富士変速機100株の株主は、このように換わります。
富士変速機の今後の株価について
8月2日以降、両社の株価が近づくように動きます。サヤ寄せです。8月1日時点で、立川ブラインド工業1,361円、富士変速機325円です。仮に立川ブラインド工業の株価が1,361円で動かないとすると、
1,361円×0.25=340.25円
となり、富士変速機は約16円割安です。ただし、立川ブラインド工業の株価も動くので
・立川ブラインド工業2,000円、富士変速機500円
・立川ブラインド工業1,000円、富士変速機250円
となる可能性もあります。
サヤ寄せが終わったら、両社の株価が連動します。親会社である「立川ブラインド工業」の株価が上がれば、子会社の「富士変速機」の株価も上がる。逆に親会社が下がれば子会社も下がる。
この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
富士変速機の配当金について
・2024年12月期の中間配当(6月)・・・1株3円
・2024年12月期の期末配当(12月)・・・無配
2024年12月期の中間配当は1株3円を予定しています。
2024年12月期の期末配当については、もらえないでしょう。配当金の権利がやってくるまでに、富士変速機が上場廃止(10/24)になる予定です。
上場廃止後は、立川ブラインド工業の配当金になります。立川ブラインド工業は12月決算企業です。毎年6月末に中間配当、12月末に期末配当の権利がもらえます。
富士変速機の株式交換のまとめ
富士変速機の臨時株主総会が2024年8月16日(金)に開催されます。気になる方は株主総会に参加してみてはいかがでしょうか。
ただし、株主の承認がなくても、株式交換は実施されます。