(情報更新)長野銀行の株式交換による上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(2023年5月30日廃止)
2022年9月28日、東証プライム上場の八十二銀行(8359)は長野銀行(8521)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
・長野銀行は2023年5月30日上場廃止
・八十二銀行「1」、長野銀行「2.54」
・中間配当25円、期末配当25円
・2023年3月優待が最後
長野銀行は2023年5月30日(火)に上場廃止になる予定です。最終売買日は5月29日(月)です。
重要な株式交換比率は八十二銀行「1」に対して、長野銀行「2.54」です。上場廃止後、長野銀行1株は八十二銀行2.54株に換わります。
例えば、長野銀行を100株保有する株主は八十二銀行254株になります。八十二銀行は100株単位で取引するので、54株が単元未満株です。
単元未満株はSBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえます。
八十二銀行と長野銀行の株価について
日付 | 八十二 | 長野 | 比率 |
---|---|---|---|
9/29 | 478 | 1,351 | 2.83 |
9/30 | 479 | 1,366 | 2.85 |
10/3 | 465 | 1,341 | 2.88 |
10/4 | 480 | 1,353 | 2.82 |
10/5 | 477 | 1,349 | 2.83 |
10/6 | 481 | 1,352 | 2.81 |
10/7 | 477 | 1,335 | 2.80 |
10/11 | 475 | 1,233 | 2.60 |
10/12 | 476 | 1,194 | 2.51 |
発表から2週間経過しました。比率がわからないので、長野銀行の株価が不安定な値動きをしています。株式市場は、八十二銀行を「1」とすると、長野銀行を「2.5」~「2.9」と判断しているようです。
もちろん、比率が正式発表されると、株価も比率に近づくようにサヤ寄せする予定です。
(追記:2023年1月20日)
株式交換比率が長野銀行2.54に決定しました。市場はすでに先取りしていたようです。
2023年1月20日時点で、八十二銀行552円、長野銀行1,400円でした。仮に八十二銀行が552円で動かないとすると、
552円×2.54=1,402.08
となり、長野銀行は約2円割安です。ただし、八十二銀行の株価も動くので
・八十二銀行600円、長野銀行1,524円
・八十二銀行500円、長野銀行1,270円
となる可能性もあります。
八十二銀行の株価が上がれば長野銀行の株価も上がる。八十二銀行が下がれば長野銀行も下がる。この傾向が上場廃止まで続く見込みです。
長野銀行の配当金について
2023年3月期の配当金については、中間配当1株25円、期末配当1株25円の計50円を予定しています。
長野銀行の株主優待について
(金利上乗せ)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日および9月30日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・株主優遇定期預金の優待券1枚
・500株以上・・・株主優遇定期預金の優待券2枚
長野銀行の株主優待は金利の上乗せです。毎年3月末と9月末の株主は年2回、優待がもらえます。スーパー定期預金1年もの店頭表示金利から0.1%上乗せされます。
2023年5月30日上場廃止なので、2023年3月優待が最後と思われます。八十二銀行は株主優待を実施していません。