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ケアネットのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格1,130円、手続きは楽天証券など)

欧州の投資ファンドEQTは、2025年8月13日(火)に東証プライム上場のケアネット(2150)に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。

ケアネットのTOB:完全子会社化で上場廃止へ

このTOBは、EQTがケアネットを完全子会社化することを目的としており、成立すればケアネットは上場廃止となる見込みです。

ケアネットの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却するかのいずれかを選択できます。

ケアネットのTOBの条件とスケジュール

1. TOB価格:1,130円
2. TOB期間:2025年8月14日(木)から9月29日(月)まで(31営業日)
3. 決済の開始日:2025年10月7日(火)
4. 買付予定株式数:27,177,800株(下限)
5. 買付代理人:みずほ証券、楽天証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
7. 優待:TOB成立を条件に廃止される予定

ケアネットの株価の今後の見通し

8月13日の終値は767円でした。TOB価格1,130円がこれを大きく上回るため、発表後は株価がTOB価格に近づく形で上昇し、上場廃止までは1,130円前後で推移すると考えられます。

ケアネットのTOBに応募するメリット

ケアネットのTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,130円で売却できることです。

具体的には、ケアネットの株式を保有している証券会社から、みずほ証券または楽天証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。

TOBが成立した場合、2025年10月7日以降に買付代金が支払われる予定です。

ケアネットのTOBによる配当への影響

ケアネットの配当金

ケアネットは12月決算の企業で、期末に一括配当を行います。12月末が期末配当の権利確定日です。

2025年12月期の期末配当は、TOBが成立した場合に無配となる予定です。TOBが不成立となった場合は配当が再度検討される可能性があります。

ケアネットのTOBによる株主優待への影響

ケアネットの株主優待は、『CareNeTVプレミアム』の無料視聴権です。

2025年9月末に権利が確定する優待は、TOBが成立した場合に廃止される予定です。なお、TOBが不成立となった場合についても、優待の再開は未定です。

ケアネットのTOBと株主への影響

ケアネット月足チャート

チャート画像に引かれた黄色の線は、今回のTOB価格1,130円を示しています。黄色の線より下の水準で購入した株主は含み益、上の水準で購入した株主は含み損がある状況です。ケアネットの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益も確定します。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる

(1)TOBに応募するには、原則として、みずほ証券または楽天証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。

(2)8月14日(木)と15日(金)はストップ高比例配分となる可能性が高いため、売却が難しい場合があります。その場合は週明け18日(月)に売却を検討できます。

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