株で困ったら読むブログ

東証スタンダード上場の神姫バス（9083）は、2025年8月8日（金）に株式分割を発表しました。

神姫バスの株式分割に関する主なポイント

・ 保有株数が2倍になり、株価は分割前の半分に調整される
・ 分割後も時価評価額に変化はない
・ 2026年3月期の中間配当は分割前の株数に、期末配当は分割後の株数に基づいて計算される
・ 2025年9月優待は現行の制度、2026年3月優待は新制度が適用される

神姫バスの株式分割の詳細

神姫バスは2025年9月30日を基準日として、その日の株主名簿に記載されている株主に対して、1株を2株に分割します。

例えば、分割前に100株を保有する株主は、分割後に200株を保有することになります。ただし、株価も調整されるため、時価評価額に変化はありません。

例：分割前の株価が4,000円の場合

・ 分割前：株価4,000円 × 100株＝400,000円
・ 分割後：株価2,000円 × 200株＝400,000円

この株式分割に際して、2025年9月26日（金）が株式分割の権利付き最終日となります。この日までに株式を保有していれば、分割の権利が得られます。

そして、2025年9月29日（月）が権利落ち日です。この日から分割後の株価水準で取引が始まります。

神姫バスの配当について

神姫バスは3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。

2026年3月期の配当の詳細

・ 中間配当：1株あたり40円（分割前の株数に適用）
・ 期末配当：1株あたり20円（分割後の株数に適用）

2026年3月期の中間配当は、株式分割前の株数に基づいて計算され、1株あたり40円を予定しています。この配当を受け取るには、中間配当の権利付き最終日である2025年9月26日（金）までに株式を保有している必要があります。

期末配当は、株式分割後の株数に基づいて1株あたり20円に修正されました。これは、分割前の配当予想である1株あたり40円と実質的に同額です。この配当を受け取るには、期末配当の権利付き最終日である2026年3月27日（金）までに株式を保有している必要があります。

神姫バスの株主優待について

現行の制度（2025年9月まで）

(1)対象となる株主：毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された、分割前100株以上を保有する株主
(2)乗合バス優待
・ 分割前100株以上：株主優待乗車券5枚
・ 分割前500株以上：株主優待乗車券10枚
・ 分割前1,000株以上：株主優待乗車券15枚
・ 分割前2,000株以上：株主乗車券もしくは株主優待乗車券
※分割前2,000株以上の株主乗車証は、2,000株ごとに1枚、上限30枚となる
※分割前2,000株以上の株主優待乗車券は、2,000株ごとに20枚、上限100枚となる
(3)グループ優待
・ 分割前100株以上：グループ優待券3,000円分（500円×6枚）

神姫バスの株主優待は、乗合バス優待とグループ優待の2種類があります。毎年3月末と9月末の株主は年2回、優待を受け取れます。

2025年9月末に権利が確定する優待は現行の制度で、株式分割前の株数に基づいて適用されます。この優待を受け取るには、権利付き最終日である2025年9月26日（金）までに株式を保有している必要があります。

新制度（2026年3月から）

(1)対象となる株主：毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された、分割後100株以上を保有する株主
(2)乗合バス優待
・ 分割後100株以上：株主優待乗車券5枚
・ 分割後200株以上：株主優待乗車券5枚
・ 分割後1,000株以上：株主優待乗車券10枚
・ 分割後2,000株以上：株主優待乗車券15枚
・ 分割後4,000株以上：株主乗車証または株主優待乗車券
※分割後4,000株以上の株主乗車証は、4,000株ごとに1枚、上限30枚となる
※分割後4,000株以上の株主優待乗車券は、4,000株ごとに20枚、上限100枚となる
(3)グループ優待
・ 分割後200株以上：グループ優待券3,000円分（500円×6枚）

2026年3月末に権利が確定する優待から新制度となり、株式分割後の株数に基づいて適用されます。新制度では、「分割後100株以上200株未満」の株主向けに優待が新設され、優待の各段階で必要な株数が見直されました。「分割後100株以上200株未満」の株主は、株主優待乗車券を受け取れますが、グループ優待の対象ではありません。

この優待を受け取るには、権利付き最終日である2026年3月27日（金）までに株式を保有している必要があります。