本田技研工業と日産自動車、三菱自動車の経営統合による上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について
2024年12月23日、東証プライム上場の本田技研工業(7267)と日産自動車(7201)は、経営統合を正式に発表しました。三菱自動車(7211)は、2025年1月末を目途に、経営統合の枠組みに加わるかどうかを判断する予定です。
本田技研工業と日産自動車、三菱自動車の経営統合のスケジュールと株主の今後について
・2024年12月23日:経営統合発表
・2025年6月:最終契約
・2026年4月:本田技研工業と日産自動車の臨時株主総会
・2026年7月末~8月:本田技研工業と日産自動車の上場廃止
・2026年8月:新会社上場
経営統合の主なスケジュールはご覧の通りです。経営統合の詳細は、2025年6月の最終契約で発表される予定です。三菱自動車の参加が決定した場合、追加のスケジュールが発表される予定です。
本田技研工業と日産自動車は経営統合によって、新会社の完全子会社になります。新会社の名前も最終契約までに決定する予定です。
また、両社の経営統合により、本田技研工業と日産自動車は、2026年7月末から8月までに上場廃止となります。
重要な比率は未定です。仮に本田技研工業と日産自動車の比率を4:1とした場合、株主は本田技研工業の1株につき新会社の4株、日産自動車の1株につき新会社の1株を受け取ります。
例えば、本田技研工業100株は新会社400株に換わります。
・上場廃止まで:本田技研工業100株
・上場廃止以降:新会社400株
コード番号は本田技研工業の『7267』を引き継ぐ可能性がありますが、新番号に変更される可能性もあります。後日詳細が発表されます。
本田技研工業と日産自動車、三菱自動車の今後の株価について
2024年12月23日終値は、本田技研工業が1,276.5円、日産自動車が450円、三菱自動車が491.1円でした。経営統合の報道により、株価が急騰しています。
ただし、詳細がわからないので、投資家による思惑的な取引が今後も続くと予想されます。その結果、株価も乱高下しやすくなります。
本田技研工業の配当金
・2025年3月期の中間配当:1株34円
・2025年3月期の期末配当:1株34円
本田技研工業は3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利が得られます。
日産自動車の配当金
・2025年3月期の中間配当:無配(※赤字により見送り)
・2025年3月期の期末配当:未定
日産自動車も3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利が得られます。
経営統合のスケジュールを考えると、両社ともに2026年3月期の期末配当が最後と思われます。以降は新会社の配当金を受け取れます。
本田技研工業の株主優待
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録され、100株以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・100株以上:ホンダカレンダー(全員)
・100株以上(1年以上):レース、EnjoyHonda(※すべて抽選、イベントの詳細は別途通知される)
・100株以上(3年以上):HondaJet体験会、事務所見学会、レース、EnjoyHonda(※すべて抽選、イベントの詳細は別途通知される)
本田技研工業の株主優待はカレンダー等です。毎年3月末の株主は年1回、優待が得られます。
本田技研工業の上場廃止により、2026年3月の優待が最後と予想されます。ただし、経営統合に伴い、株主優待が予定より早く廃止される可能性もあります。
日産自動車の株主優待
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録され、100株以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・新車購入でデジタルカタログギフト5,000円相当
日産自動車の株主優待はデジタルカタログギフト5,000円相当です。
株主の紹介で新車を購入すると、購入者および株主がそれぞれ、デジタルカタログギフト5,000円相当が届きます。
株主本人が新車を購入すると、デジタルカタログギフト10,000円相当が届きます。
日産自動車の上場廃止により、2026年3月の優待が最後と予想されます。ただし、経営統合に伴い、株主優待が予定より早く廃止される可能性もあります。