第一実業の株式分割と配当金、株主への影響について
第一実業の株式分割の主なポイントについて
2023年5月30日、東証プライム上場の第一実業(8059)が株式分割を発表しました。
・株式分割は「1→3」
・2024年3月期の期末配当から影響あり
詳細は以下の通りです。
第一実業の株式分割の詳細について
第一実業は、2023年9月30日を基準日として、「1→3」の株式分割を行います。
現在100株の株主は、株式分割によって300株に増加します。ただし、全体の投資資金は変わりません。
(分割前)株価6,000円×100株=(分割後)株価2,000円×300株=資金60万円
株数が3倍に増えても、株価が3分の1になるので、投資資金は60万円で変わりません。
2023年9月28日から株価が3分の1になります。27日(水)までが分割前の株価、28日(木)から分割後の株価です。
第一実業の配当金への影響について
第一実業は3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。
第一実業の配当金について
・2023年3月期の中間配当(22年9月)・・・1株64円
・2023年3月期の期末配当(23年3月)・・・1株114円
・2024年3月期の中間配当(23年9月)・・・1株78円(予定)
・2024年3月期の期末配当(24年3月)・・・1株34円(予定)
2024年3月期の期末配当から、分割後の株主が対象になります。株式分割を考慮しない場合は1株102円です。前期に比べて12円減配です。
分割前100株の株主(2023年3月期の期末配当)
配当金114円×100株=11,400円
分割前100株の株主の場合、配当金は11,400円もらえました。
分割後300株の株主(2024年3月期の期末配当)
配当金34円×300株=10,200円
同じ株主が2024年3月期の期末配当をもらうケースです。1株あたりの配当金が減っても、株数が3倍に増えています。ただし、前期より1,200円少なくなりました。
中間配当が1株64円から78円に増えているので、年間配当では200円増額します。
・2023年3月期・・・中間配当6,400円+期末配当11,400円=17,800円
・2024年3月期・・・中間配当7,800円+期末配当10,200円=18,000円
株式分割や1株配当の変化で単純比較が難しいですが、実際に計算すると、わかりやすくなります。
分割後100株の株主(2024年3月期の期末配当)
配当金34円×100株=3,400円
分割後に100株買った株主は、配当金が3,400円(税込)もらえます。
2024年3月期の中間配当の権利付き最終日は2024年9月27日(水)です。期末配当の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。配当金がほしい方は、それぞれの権利付き最終日までに買えば間に合います。