河西工業、優待廃止で株主混乱(クオカード)
8月28日、東証1部上場の河西工業(7256)が株主優待の廃止を発表しました。
・クオカード廃止(2020年3月が最後)
・発表方法の違いで株主混乱
詳細は以下の通りです。
株主優待の詳細について
廃止された優待
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上(1年未満)・・・クオカード1,000円分
・100株以上(1年以上)・・・クオカード2,000円分
・1,000株以上(1年未満)・・・クオカード2,000円分
・1,000株以上(1年以上)・・・クオカード3,000円分
・3,000株以上(1年未満)・・・クオカード3,000円分
・3,000株以上(1年以上)・・・クオカード4,000円分
※継続保有1年以上・・・毎年3月31日・9月30日現在の株主名簿に、同一株主番号で連続3回以上記載または記録された株主
河西工業の株主優待はクオカードです。
毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
次回、2021年3月優待は廃止となり、2020年3月優待が最後です。
河西工業日足チャート
9月1日終値374円。8月31日に安値371円をつけました。
東証上場会社情報サービスと適時開示情報閲覧サービスの違いについて
河西工業の優待廃止については、東証上場会社情報サービスで8月28日に発表し、適時開示情報閲覧サービスで31日9時に発表したことから、株主が混乱しました。
東証上場会社情報サービスは、会社の基本情報や適時開示情報、株価などの情報をまとめて見ることができるサービスです。
一方、適時開示情報閲覧サービスは、各証券取引所が開示した重要な情報を、まとめて見ることができるサービスです。
網羅性と速報性を考えると、適時開示情報閲覧サービスが優れているので、一般的な投資家は後者をよく見ています。
また、東証上場会社情報サービスで出した情報は、適時開示情報閲覧サービスで、すぐに掲載されないことがあります。上記の通り、河西工業ではタイムラグが発生し、優待廃止を知らない投資家が続出しました。
優待廃止は株価に大きな影響を与えるため、今回のケースは情報開示がうまくいかなかった事例と言えるでしょう。