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ドラフトのMBOによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格750円、手続きはマネックス証券など)

東証グロース上場のドラフト(5070)は、2025年8月14日(木)にMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。

MBOによるドラフトの上場廃止

ドラフトの経営陣等が、新たに設立したチンクエチェント株式会社を通じて株式をすべて買い取って非公開化するため、同社は上場廃止となる予定です。

ドラフトの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。

ドラフトのTOBの条件とスケジュール

1. TOB価格:750円
2. TOB期間:2025年8月15日(金)から9月29日(月)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年10月6日(月)
4. 買付予定株式数:1,560,700株(下限)
5. 買付代理人:東海東京証券、マネックス証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
7. 優待:TOB成立を条件に廃止される予定

ドラフトの株価の今後の見通し

8月14日の終値は571円でした。TOB価格750円がこれを上回るため、発表後は株価がTOB価格に近づく形で上昇し、上場廃止まで750円前後で推移すると考えられます。

ドラフトのTOBに応募するメリット

ドラフトのTOBに応募するメリットは、TOB価格の750円で売却できることです。具体的には、ドラフトの株式を保有している証券会社から、東海東京証券またはマネックス証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。

TOBが成立した場合、2025年10月6日以降に買付代金が支払われる予定です。

ドラフトのTOBによる配当への影響

ドラフトの配当金

ドラフトは12月決算の企業で、期末に一括配当を行います。12月末が期末配当の権利確定日です。

2025年12月期の期末配当は、TOBが成立した場合に無配となる予定です。TOBが不成立となった場合は配当が再度検討される可能性があります。

ドラフトのTOBによる株主優待への影響

ドラフトの株主優待は、企業オリジナルのQUOカードです。

2025年12月末に権利が確定する優待は、TOBが成立した場合に廃止される予定です。なお、TOBが不成立となった場合は優待が再開される可能性があります。

ドラフトのTOBと株主への影響

ドラフト月足チャート

チャート画像に引かれた黄色の線は、今回のTOB価格750円を示しています。黄色の線より下の水準で購入した株主は含み益、上の水準で購入した株主は含み損がある状況です。ドラフトの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益も確定します。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる

(1)TOBに応募するには、原則として、東海東京証券またはマネックス証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。

(2)8月15日(金)はストップ高比例配分となる可能性が高いため、売却が難しい場合があります。その場合は週明け18日(月)に市場で売却することもできます。

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