旧ど素人の株ブログ。初心者向け株式投資本を出版した管理人が、投資の苦手なネット株初心者でも取引できる株情報を提供中(当サイトは広告を含みます)。

中野冷機のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格7,900円、手続きはSMBC日興証券)

2025.06.16

2025年6月16日、投資ファンドの丸の内キャピタルは、東証スタンダード上場の中野冷機(6411)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。

TOBによる中野冷機の上場廃止の理由

投資ファンドが中野冷機の株式をすべて買い取って非公開化するため、中野冷機は上場廃止になる予定です。

中野冷機の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、あるいは株式市場で売却することもできます。

中野冷機のTOBの条件とスケジュール

1. TOB価格:7,900円
2. TOB期間:2025年6月17日(火)から7月29日(火)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年8月5日(火)
4. 買付予定株式数:上限なし、下限1,677,200株
5. 買付代理人:SMBC日興証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定

中野冷機の株式の今後の見通し

株価がTOB価格付近まで上昇しました。今後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。

中野冷機のTOBに応募するメリット

中野冷機のTOBに応募するメリットは、TOB価格の7,900円で売却できることです。

具体的には、中野冷機の株式を保有している証券会社から、SMBC日興証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。SMBC日興証券で売却するときの手数料は無料です。

TOBが成立した場合、2025年8月5日以降に買付代金が支払われる予定です。

中野冷機のTOBによる配当への影響

中野冷機の配当金

中野冷機は12月決算の企業で、期末に一括配当を行う企業です。毎年12月末に期末配当の権利確定日があります。

2025年12月期の期末配当については、2025年5月9日時点では1株当たり207円と予想されていました。しかし、TOB成立を条件に無配となる予定です。

なお、無配となるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は配当が支払われる可能性もあります。

中野冷機のTOBと株主への影響

中野冷機の月足チャート

TOB価格の7,900円が2023年9月の高値である7,340円を上回るため、株主は含み益がある状況です。中野冷機の上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の利益が確定します。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:すでに売却済み

(1)TOBに応募するには、原則としてSMBC日興証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。

(2)株価がTOB価格付近まで上昇しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。

関連記事

アーカイブ