三菱食品のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格6,340円)
2025年5月8日、東証プライム上場の三菱商事(8058)は、スタンダード上場の三菱食品(7451)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOBによる三菱食品の上場廃止の理由
三菱商事が三菱食品の残りの株式をすべて買い取って非公開化するため、三菱食品は上場廃止になる予定です。
三菱食品の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
三菱食品のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:6,340円
2. TOB期間:2025年5月9日(金)から6月19日(木)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年6月26日(木)
4. 買付予定株数:上限なし、下限7,100,000株
5. 買付代理人:野村證券
6. 配当:無配
三菱食品の株価の今後の見通し
5月8日の終値は6,220円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。
三菱食品のTOBに応募するメリット
三菱食品のTOBに応募するメリットは、TOB価格6,340円で売却できることです。
具体的には、三菱食品の株式を保有している証券会社から、野村證券へ移管し、売却の手続きを行う必要があります。
TOBに応募すると、2025年6月26日以降、買付代金が支払われる予定です。
三菱食品のTOBによる配当への影響
2026年3月期の配当の詳細
・ 中間配当(2025年9月):無配
・ 期末配当(2026年3月):無配
三菱食品は3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の配当は、中間配当および期末配当ともに無配が決定しました。
三菱食品のTOBと株主への影響
TOB価格6,340円が直近の高値を上回るため、多くの株主は含み益がある状態です。三菱食品の上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる
(1)TOBに応募するには野村證券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。
(2)5月9日以降、株式市場で売却できます。