川本産業のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,200円、手続きはSMBC日興証券)
2025年2月7日、東証プライム上場のエア・ウォーター(4088)は、スタンダード上場の川本産業(3604)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB実施による川本産業の上場廃止の理由
エア・ウォーターが川本産業の残りの株をすべて買い取り、非公開化するため、川本産業は上場廃止となる予定です。
川本産業の株主はTOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
川本産業のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:1,200円
2. TOB期間:2025年2月10日(月)から4月3日(木)まで(36営業日)
3. 決済の開始日:2025年4月9日(水)
4. 買付予定株数:上限なし、下限960,100株
5. 買付代理人(証券会社):SMBC日興証券
6. 配当:TOBが成立すれば無配となる予定
川本産業の株価の今後の見通し
株価がTOB価格付近まで上昇しました。今後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
川本産業のTOBに応募するメリット
川本産業のTOBに応募するメリットは、TOB価格1,200円で売却できることです。
具体的には、川本産業の株を保有している証券会社からSMBC日興証券へ移管し、売却手続きを行う必要があります。
SMBC日興証券の公開買付手続きについて
(A)ログイン→メッセージボックス→公開買い付けのお知らせ→取扱銘柄一覧→川本産業を選択
(B)ログイン→お取引→公開買い付け→取扱銘柄一覧→川本産業を選択
SMBC日興証券にログインして、銘柄一覧から川本産業を選択してください。AとBのどちらの方法でも確認できます。
TOBに応募すると、2025年4月9日から買付代金が支払われる予定です。SMBC日興証券で売却するときの手数料は無料です。
現在の株価はTOB価格(1,200円)を下回っているため、TOBに応募すれば利益を確定できます。投資金額をできるだけ多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
川本産業のTOBによる配当への影響
・ 2025年3月期の期末配当:無配
川本産業は3月決算の企業で、期末に一括配当を行う銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年3月期の期末配当は、TOBが成立すれば無配となる予定です。2024年5月8日時点の配当予想は1株当たり20円でした。ただし、TOBが成立しなければ、配当が支払われる可能性もあります。
川本産業のTOBと株主の今後について
一部を除き、多くの株主は含み益が生じている状態です。川本産業の上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が生じている場合:TOBに応募して利益を確定する
(2)資金が早急に必要な場合:すでに売却済み
(1)TOBに応募するためには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きを確認してください。
TOB期間は2025年4月3日まであるため、これから口座を準備しても十分に間に合います。
(2)株価がTOB価格付近に到達しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。