新晃工業の株式分割は11/28、配当金、株主優待、株主への影響について
2024年11月12日、東証プライム上場の新晃工業(6458)が株式分割を発表しました。
新晃工業の株式分割の主なポイントについて
・株主の保有株数が3倍になり、株価が1/3になる
・2025年3月期の期末配当から分割後の株主が対象になる
・株主優待は実質的な変更なし
新晃工業の株式分割の詳細について
新晃工業は2024年11月30日を基準日として、1株を3株とする株式分割を行いました。
現在100株を保有する株主の株数は、株式分割により300株に増加します。ただし、全体の投資金額は変わりません。
分割前の株価が4,200円の場合
・分割前:株価4,200円×100株=42万円
・分割後:株価1,400円×300株=42万円
株数が3倍に増えても株価が1/3になるので、投資金額は42万円で変わりません。
株式分割により、11月28日から株価が1/3になりました。27日(水)までが分割前の株価で、28日(木)からは分割後の株価です。
新晃工業の株式分割による配当金への影響について
新晃工業は3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利が確定します。
新晃工業の配当金の詳細について
・2025年3月期の中間配当(2024年9月):1株54円
・2025年3月期の期末配当(2025年3月):1株32円(分割後)
2025年3月期の中間配当は1株54円に増額修正されました。前回予想は1株45円でした。
2025年3月期の期末配当は分割後の株主が対象になる予定です。株式分割に合わせて、1株32円に修正されました。前回予想は1株90円でした。分割前で1株96円になるので、6円増配です。
株式分割前で配当金を計算すると、中間配当54円、期末配当96円、年間配当150円です。
分割前に100株を保有する株主(2025年3月期の中間配当)
配当金54円×100株=5,400円(税込)
分割前の株主は、配当金5,400円を受け取れます。
分割後に300株を保有する株主(2025年3月期の期末配当)
配当金32円×300株=9,600円(税込)
同じ株主が2025年3月期の期末配当を受け取る場合、1株あたりの配当金が減っても株数が増えるため、受け取る配当金の総額は中間配当より4,200円多いです。
2025年3月期の期末配当の権利付き最終日は2025年3月27日(木)です。配当金を受け取りたい方は、3月27日までに購入することで、配当金の権利を得られます。
新晃工業の株式分割による株主優待への影響について
(分割後)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された株主で、300株以上を1年以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・300株以上:図書カード1,000円分
・3,000株以上:カタログギフト5,000円相当
新晃工業の株主優待は図書カードまたはカタログギフトです。毎年3月末の株主は年1回、優待を受け取る権利が得られます。ただし、継続保有期間1年以上の株主が対象です。
今回の変更により、優待に必要な株数が全て3倍に増えました。既存株主も株式分割で株数が3倍に増加するので、実質的な変更はありません。
2025年3月の優待から分割後の株主が対象になります。継続保有期間1年以上の条件が付くので、これから新晃工業の株を購入しても、2025年3月の優待には間に合いません。
2026年3月優待の権利付き最終日は2025年3月27日(木)です。優待を受け取るには、2025年3月27日までに購入して2026年3月27日まで保有し続けると、優待の権利を取得できます。