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JR東海の株式分割と配当金、株主優待、株主への影響について

JR東海の株式分割の主なポイントについて

2023年8月22日、東証プライム上場の東海旅客鉄道(9022)が株式分割を発表しました(以下、JR東海)。

・株式分割は「1→5」
・2024年3月期の期末配当から影響あり
・株主優待は実質的な変更なし

詳細は以下の通りです。

JR東海の株式分割の詳細について

JR東海は、2023年9月30日を基準日として、「1→5」の株式分割を行います。

現在100株の株主は、株式分割によって500株に増加します。ただし、全体の投資資金は変わりません。

(分割前)株価18,000円×100株=(分割後)株価3,600円×500株=180万円

株数が5倍に増えても、株価が5分の1になるので、投資資金は180万円で変わりません。

2023年9月28日から株価が5分の1になります。27日(水)までが分割前の株価、28日(木)から分割後の株価です。

JR東海の配当金への影響について

JR東海の配当金への影響について

JR東海は3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。

JR東海の配当金について

・2023年3月期の中間配当(22年9月)・・・1株65円
・2023年3月期の期末配当(23年3月)・・・1株70円
・2024年3月期の中間配当(23年9月)・・・1株70円(予定)
・2024年3月期の期末配当(24年3月)・・・1株14円(予定)

2024年3月期の期末配当から、分割後の株主が対象になります。前回予想は70円でした。株式分割前で1株70円になるので、配当金の実質的な変更はありません。

分割前100株の株主(2024年3月期の中間配当)

配当金70円×100株=7,000円

分割前100株の株主の場合、配当金は7,000円(税込)もらえます。

分割後500株の株主(2024年3月期の期末配当)

配当金14円×500株=7,000円

同じ株主が2024年3月期の期末配当をもらうケースです。1株あたりの配当金が減っても、株数が5倍に増えているので、中間配当のときと、もらえる金額は変わりません。

分割後100株の株主(2024年3月期の期末配当)

配当金14円×100株=1,400円

分割後に100株買った株主は、配当金が1,400円(税込)もらえます。

次回、2024年3月期の中間配当の権利付き最終日は2023年9月27日(水)です。期末配当の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。配当金がほしい方は、それぞれの権利付き最終日までに買えば間に合います。

JR東海の株主優待の変更について

(変更前)

(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容(10%割引券)
・100株以上・・・100株ごとに1枚
・1,000株超・・・10枚+1,000株超過分200株ごとに1枚
・1万株超・・・55枚+1万株超過分300株ごとに1枚
・2万株以上・・・100枚
・5万株以上・・・250枚
・10万株以上・・・500枚

(変更後)

(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された500株以上保有の株主
(2)株主優待の内容(10%割引券)
・500株以上・・・500株ごとに1枚
・5,000株超・・・10枚+5,000株超過分1,000株ごとに1枚
・5万株超・・・55枚+5万株超過分1,500株ごとに1枚
・10万株以上・・・100枚
・25万株以上・・・250枚
・50万株以上・・・500枚

JR東海の株主優待は10%割引券です。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえます。割引券は同時に2枚まで使えます。

今回の変更により、優待獲得に必要な株数が全て5倍になりました。ただし、株式分割で株主の保有株も5倍に増加します。実質的な変更はありません。

優待をもらうための投資資金について

・株価3,600円×500株=180万円(1枚)
・株価3,600円×1,000株=360万円(2枚)

仮に分割後の株価が3,600円だとすると、割引券をもらうには180万円の資金が必要です。

次回、2024年3月優待の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。優待がほしい方は3月27日までに買えば間に合います。

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