I-PEXのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格2,950円、手続きはauカブコム証券など)
2024年11月7日、東証プライム上場のI-PEX(6640)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
I-PEX(アイペックス)がMBOで上場廃止になる理由について
経営陣等がI-PEXの残りの株を全部買い取って非公開化するため、I-PEXは上場廃止になる予定です。
I-PEXの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却できます。
I-PEXのTOBの条件とスケジュールについて
(1)TOB価格:2,950円
(2)TOB期間:2024年11月8日(金)から12月19日(木)まで
(3)決済の開始日:2024年12月26日(木)
(4)買付予定株数:上限なし、下限504万2000株
(5)証券会社:三菱UFJモルガン・スタンレー証券、auカブコム証券
(6)配当:TOB成立を条件に無配
TOB価格2,950円、TOB期間は2024年11月8日(金)から12月19日(木)までの30営業日です。また、TOB成立を条件に無配になります。
I-PEXの今後の株価について
株価がTOB価格に到達しました。今後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
I-PEXのTOBに参加するメリットについて
I-PEXのTOBに参加するメリットは、TOB価格2,950円で買い取ってもらえることです。
具体的には、I-PEXの株を買った証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券またはauカブコム証券に移管して売却します。
auカブコム証券のTOB手続きについて
・ログイン→お取引→株式公開買付(TOB)→I-PEXを選択
auカブコム証券にログインして、TOB銘柄一覧から「I-PEX」を選択してください。
TOBに申し込むと、12月26日以降に投資資金が戻ってきます。auカブコム証券で売却するときの手数料は無料です。
現在のように株価がTOB価格を下回る場合は、TOBに参加した方が手取り額が増えます。投資金額を1円でも多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
I-PEXの配当金への影響について
・2024年12月期の中間配当(2024年6月):1株20円
・2024年12月期の期末配当(2024年12月):無配
I-PEXは12月決算企業です。毎年6月末に中間配当、12月末に期末配当の権利を得ることができます。
2024年12月期の期末配当は、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株20円でした。ただし、TOBが成立しない場合は、元に戻る可能性もあります。
I-PEXのMBOと株主の今後について
I-PEXの月足チャートです。TOB価格が直近の高値を上回るので、多くの株主は含み益が出ている状態です。仮にI-PEXの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益が出ている投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(1)TOBに参加するには、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または、auカブコム証券の口座が必要です。ネットメインの方はauカブコム証券の口座を持っていると思います。持っている方は確認してみてください。
TOB期間は12月19日までと余裕があるため、これから口座を準備しても間に合います。
(2)株価がTOB価格に到達しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。