日清食品HDの株式分割と配当金、株主優待、株主への影響について
日清食品ホールディングスの株式分割の主なポイントについて
2023年12月6日、東証プライム上場の日清食品ホールディングス(2897)が株式分割を発表しました。
・株式分割は「1→3」
・2024年3月期の期末配当から影響あり
・2024年3月優待から影響あり
詳細は以下の通りです。
日清食品ホールディングスの株式分割の詳細について
日清食品ホールディングスは、2023年12月31日を基準日として、「1→3」の株式分割を行います。
現在100株の株主は、株式分割によって300株に増加します。ただし、全体の投資資金は変わりません。
(分割前)株価15,000円×100株=(分割後)株価5,000円×300株=資金150万円
株数が3倍に増えても株価が3分の1になるので、投資資金は150万円で変わりません。
2023年12月28日から株価が3分の1になります。27日(水)までが分割前の株価、28日(木)から分割後の株価です。
日清食品ホールディングスの配当金への影響について
日清食品ホールディングスは3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。
日清食品ホールディングスの配当金について
・2024年3月期の中間配当(23年9月)・・・1株80円
・2024年3月期の期末配当(24年3月)・・・1株40円
2024年3月期の期末配当から分割後の株主が対象になります。期末配当は1株40円です。株式分割前で1株120円ですから、中間配当に比べて40円増額します。
分割前100株の株主(2024年3月期の中間配当)
配当金80円×100株=8,000円
分割前100株の株主の場合、配当金は8,000円(税込)もらえます。
分割後300株の株主(2024年3月期の期末配当)
配当金40円×300株=12,000円
同じ株主が2024年3月期の期末配当をもらうケースです。1株あたりの配当金が減っても株数が3倍に増えているので、もらえる金額は中間配当より多いです。
分割後100株の株主(2024年3月期の期末配当)
配当金40円×100株=4,000円
分割後に100株買った株主は、配当金が4,000円(税込)もらえます。
次回、2024年3月期の期末配当の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。配当金がほしい方は3月27日までに買えば間に合います。
日清食品ホールディングスの株主優待について
(変更後)3月優待
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・自社グループ製品1,000円以内
・300株以上・・・自社グループ製品3,000円以内
・900株以上・・・自社グループ製品6,000円以内(3年以上:7,500円以内)
・3,000株以上・・・自社グループ製品7,500円以内
(変更後)9月優待
(1)対象となる株主・・・毎年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された900株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・900株以上・・・自社グループ製品6,000円以内(3年以上:7,500円以内)
・3,000株以上・・・自社グループ製品7,500円以内
日清食品ホールディングスの株主優待は自社グループ製品です。「100株以上900株未満」の株主は年1回、900株以上の株主は年2回もらえます。
株式分割の影響により、分割後「100株以上300株未満」の優待が新設されました。また、詰め合わせから、オンラインストアでの自由選択に変更されました。
次回、2024年3月優待から新制度が適用されます。2024年3月優待の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。優待がほしい方は3月27日までに買えば間に合います。
優待をもらうための投資資金について(株式分割後)
・株価5,000円×100株=50万円(1,000円分)
・株価5,000円×300株=150万円(3,000円分)
・株価5,000円×900株=450万円(6,000円分)
・株価5,000円×3,000株=1500万円(7,500円分)
株式分割後の株価が5,000円の場合です。日清食品ホールディングスの優待をもらうためには、50万円以上の資金が必要です。