エスケー化研の株式分割と配当金、株主優待への影響について
エスケー化研の株主分割の主なポイント
2023年5月10日、東証スタンダード上場のエスケー化研(4628)が株式分割と株主優待の拡充を発表しました。
・株式分割は「1→5」
・2023年3月期の期末配当に影響なし
・株主優待は実質的な拡充
詳細は以下の通りです。
株式分割の詳細について
エスケー化研は、2023年6月30日を基準日として、「1→5」の株式分割を行います。
現在100株の株主は、株式分割によって500株に増加します。ただし、全体の投資資金は変わりません。
(分割前)45,000円×100株=(分割後)9,000円×500株=資金450万円
株数が5倍に増えても、株価が5分の1になるので、投資資金は450万円で変わりません。
2023年6月29日から株価が5分の1になります。28日(水)までが分割前の株価、29日(木)以降が分割後の株価です。
配当金への影響について
エスケー化研は3月決算企業です。9月に中間配当、翌年3月に期末配当(の権利)がもらえます。2024年3月期の中間配当(23年9月)から、分割後の株主が対象になります。
2023年3月期の期末配当(23年3月)については、分割前の株主が対象です。1株400円を予定しています。例えば、現在100株の株主は
分割前100株の株主(2023年3月まで)
配当金400円×100株=4万円
となり、4万円(税込)です。株式分割の影響があるのは、2023年9月の中間配当からです。
分割後100株の株主(2023年9月から)
配当金80円×100株=8,000円
分割後に100株買った株主は、8,000円(税込)もらえます。
分割後500株の株主(2023年9月から)
配当金80円×500株=4万円
分割前の株主への影響です。1株あたりの配当金が5分の1になっても株数が5倍になるので、もらえる金額は変わりません。
ただし、業績の変動によって、1株90円に増えることや1株70円に減る可能性はあります。
次回、中間配当の権利付き最終日は2023年9月27日(水)です。中間配当がほしい方は9月27日までに買えば間に合います。
株主優待の影響について
(クオカード等)
(1)対象となる株主・・・毎年3月末の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・クオカード等の商品5,000円相当
(3)発送時期・・・6月以降発送予定
エスケー化研の株主優待は、5,000円相当の商品です。毎年3月末の株主は年1回、クオカードなどの中から希望する商品を選べます。
分割後も「100株以上」の条件を変えないと発表しました。その結果、実質的な優待拡充になります。
優待をもらうための投資資金について
(分割前)株価45,000円×100株=450万円(2023年3月優待)
(分割後)株価9,000円×100株=90万円(2024年3月優待から)
株式分割によって、必要な投資金額が450万円から90万円まで値下がりしました。個人投資家でも手が届きやすい水準になっています。NISAの投資枠で買えるのは大きいです。
次回、2024年3月優待の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。優待がほしい方は2024年3月27日までに買えば間に合います。