京王電鉄の株式分割は2026/3/30、配当金、株主優待、株主への影響について
東証プライム上場の京王電鉄(9008)は、2025年11月10日(月)に株式分割を発表しました。
京王電鉄の株式分割の主なポイント
・ 1株が5株に分割され、株価は分割前の5分の1に調整される
・ 2026年3月27日(金)が株式分割の権利付き最終日
・ 2026年3月30日(月)が権利落ち日で、分割後の株価で取引開始
・ 2026年3月期の配当は分割前の株数、2027年3月期の配当は分割後の株数に基づき計算される
・ 2026年9月優待から新制度が適用される
株式分割の概要と株価・保有株数の変化
京王電鉄は2026年3月31日を基準日として、1株を5株に分割します。
例えば、分割前に100株を保有していた株主は、分割後に500株を保有します。ただし、保有株数が増加する分、株価も調整されるため、時価評価額に変化はありません。
例:分割前の株価が4,000円の場合
・ 分割前:株価4,000円 × 100株=400,000円
・ 分割後:株価800円 × 500株=400,000円
株式分割の権利を得るための権利付き最終日は2026年3月27日(金)で、この日までに株式を購入・保有する必要があります。
権利付き最終日の翌営業日である2026年3月30日(月)が権利落ち日となり、この日から株価は分割後の水準で取引されます。
京王電鉄の配当について
京王電鉄は3月決算企業であり、配当の権利確定日は毎年9月末(中間配当)と3月末(期末配当)です。
2026年3月期の配当の詳細
・ 中間配当:1株あたり55円(分割前の株数に適用)
・ 期末配当:1株あたり55円(分割前の株数に適用)
・ 年間配当:1株あたり110円
2026年3月期の中間配当(9月末権利確定済み)および期末配当は、株式分割前の株数に基づき、それぞれ1株あたり55円を予定しています。
期末配当の権利を得るには、権利付き最終日である2026年3月27日(金)までに株式を保有している必要があります。
2027年3月期の配当について
2027年3月期の配当は、株式分割後の株数に基づいて計算されますが、詳細な金額は未定で、後日改めて発表される予定です。
京王電鉄の株主優待について
京王電鉄の株主優待は、株式分割に伴い、優待取得に必要な株数が変更されます。
2026年3月優待まで
(1)対象となる株主:毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された分割前100株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 分割前100株以上:電車全線優待乗車券2枚
・ 分割前200株以上:電車全線優待乗車券4枚~116枚(200株につき4枚)
・ 分割前6,000株以上:電車全線優待パス(定期券)1枚+電車全線優待乗車券30枚
・ 分割前11,400株以上:電車・バス全線優待パス(定期券)1枚+電車全線優待乗車券40枚
2026年3月末に権利が確定する優待は現行制度が適用され、権利付き最終日である2026年3月27日(金)までの株式保有が必要です。
2026年9月優待から
(1)対象となる株主:毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された分割後100株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 分割後100株以上:電車全線優待乗車券2枚
・ 分割後1,000株以上:電車全線優待乗車券4枚~116枚(1,000株につき4枚)
・ 分割後30,000株以上:電車全線優待パス(定期券)1枚+電車全線優待乗車券30枚
・ 分割後57,000株以上:電車・バス全線優待パス(定期券)1枚+電車全線優待乗車券40枚
2026年9月末に権利が確定する優待から新制度が適用され、株式分割後の株主が対象です。新制度では、優待取得の最低単位が分割後100株(分割前20株相当)に引き下げられ、優待の各段階で必要な株数が見直されました。これにより、分割後は約5分の1の投資金額で優待の権利が得られるようになります。
2026年9月優待の権利を得るには、権利付き最終日である2026年9月28日(月)までに株式を保有している必要があります。







