セントケア・ホールディングのMBOによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格1,220円、手続きはSBI証券)
東証プライム上場のセントケア・ホールディング(2374)は、2025年11月7日(金)にMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
MBOによるセントケア・ホールディングの株式非公開化と上場廃止
親会社として新たに設立された株式会社Colorが、経営陣等の賛同を得て株式をすべて買い取って非公開化するため、セントケア・ホールディングは上場廃止となる予定です。
株主が保有株を売却する方法は、TOBに応募するか、株式市場で売却するかの2つの選択肢があります。
TOBの条件とスケジュール
1. 買付価格(TOB価格):1,220円
2. 買付期間(TOB期間):2025年11月10日(月)から12月22日(月)まで(30営業日)
3. 決済開始日:2025年12月29日(月)
4. 買付予定数(下限):4,567,800株
5. 公開買付代理人(応募窓口):SBI証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
7. 優待:TOB成立を条件に廃止される予定
セントケア・ホールディングの株価見通し
11月7日の終値は820円でした。TOB価格の1,220円がこれを大きく上回るため、発表後はTOB価格に近づく形で上昇し、上場廃止まで1,220円近辺で推移すると考えられます。
TOBに応募するメリット
セントケア・ホールディングのTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,220円で売却できることです。
具体的には、セントケア・ホールディングの株式を保有している証券会社からSBI証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立すれば、2025年12月29日以降に買付代金が支払われる予定です。
TOBによる配当への影響
セントケア・ホールディングは3月決算の企業で、期末に一括で配当を支払います。毎年3月末が期末配当の権利確定日です。
2026年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となる予定です。TOBが不成立となった場合は、配当が再度検討される可能性があります。
TOBによる株主優待への影響
セントケア・ホールディングの株主優待はクオカードです。毎年3月末の株主は年1回、優待の権利を受け取れます。
2026年3月末に権利が確定する優待は、TOB成立を条件に廃止される予定です。TOBが不成立となった場合は優待が再開される可能性があります。
セントケア・ホールディングのTOBと株主への影響
TOB価格の1,220円は、2024年1月の高値である1,024円を大幅に上回る水準です。これにより、多くの株主にとって、有利な価格で利益を確定できる状況となります。セントケア・ホールディングの上場廃止が決定することで、株主は保有株式の売却により最終的な損益を確定させることとなります。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却することも可能
(1)TOBに応募するには、原則として、SBI証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は応募手続きをご確認ください。
(2)11月10日と11日はストップ高となる可能性が高く、市場での売却を希望しても、すぐに売却できない場合があります。その場合は株価が落ち着く12日以降に売却を検討できます。








