サムティHDのTOBによる上場廃止と配当金、優待廃止、株主の今後について（TOB価格3,300円）

2024.10.11

2024年10月11日、シンガポールの投資ファンドのヒルハウスは、東証プライム上場のサムティホールディングス(187A)に対して、TOB（株式公開買い付け）を行うと発表しました。

サムティHDのTOBおよび上場廃止になる理由について

ヒルハウスがサムティホールディングスの株を買い取って非公開にするため、サムティホールディングスは上場廃止になる予定です。

サムティホールディングスの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。

サムティHDのTOBの条件とスケジュール（日程）について

(1)TOB価格・・・3,300円
(2)TOB期間・・・2024年10月15日（火）から11月26日（火）まで
(3)決済の開始日・・・2024年12月3日（火）
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限1512万7400株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
(7)株主優待・・・TOB成立を条件に廃止

TOB価格3,300円、TOB期間は2024年10月15日（火）から11月26日（火）までの30営業日です。

配当については、TOB成立を条件に無配になります。株主優待についても、TOB成立を条件に廃止されます。

サムティホールディングスの今後の株価について

・10月11日・・・3,080円
・10月15日・・・3,300円（＋220）

10月11日の後場の取引時間中にTOB報道がありました。東京証券取引所は14時20分からサムティホールディングスの売買を停止します。取引終了後の15時30分に正式発表がありました。

15日以降も株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする見込みです。15日にTOB価格付近に到達した後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

サムティホールディングスのTOBに参加するメリットについて

サムティホールディングスのTOBに参加するメリットは、TOB価格3,300円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。

具体的には、サムティホールディングスの株を買った証券会社から、大和証券に移管して（移動して）売却します。TOBに申し込むと、12月3日以降に投資資金が戻ってきます。

サムティホールディングスの配当金について

・2024年12月期の期末配当・・・無配

サムティホールディングスは12月決算企業です。毎年6月末に中間配当、12月末に期末配当の権利がもらえます。

2024年12月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株51円でした。

ただし、期末配当がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。

サムティホールディングスの株主優待について

（廃止になる株主優待）

(1)対象となる株主・・・毎年12月31日現在の株主名簿に記載または記録された200株以上保有の株主
(2)株主優待の内容（ホテル無料宿泊券）
・200株以上・・・1枚
・300株以上・・・2枚
・600株以上・・・3枚
・1,000株以上・・・4枚
・2,000株以上・・・6枚
・5,000株以上・・・8枚
・10,000株以上・・・10枚

サムティホールディングスの株主優待は、運営ホテルの無料宿泊券です。毎年12月末の株主は年1回、株主優待がもらえました。

次回、2024年12月優待が廃止されます。

ただし、株主優待が廃止されるのもTOB成立が条件となるので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。