出光興産の株式分割と配当金、株主優待、株主への影響について
出光興産の株式分割の主なポイントについて
2023年11月14日、東証プライム上場の出光興産(5019)が株式分割を発表しました。
・株式分割は「1→5」
・2024年3月期の期末配当から影響あり
・優待は拡充
詳細は以下の通りです。
出光興産の株式分割の詳細について
出光興産は、2023年12月31日を基準日として、「1→5」の株式分割を行います。
現在100株の株主は、株式分割によって500株に増加します。ただし、全体の投資資金は変わりません。
(分割前)株価4,000円×100株=(分割後)株価800円×500株=資金40万円
株数が5倍に増えても株価が5分の1になるので、投資資金は40万円で変わりません。
2023年12月28日から株価が5分の1になります。27日(水)までが分割前の株価、28日(木)から分割後の株価です。
出光興産の配当金への影響について
出光興産は3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。
出光興産の配当金について
・2024年3月期の中間配当(23年9月)・・・1株80円
・2024年3月期の期末配当(24年3月)・・・1株16円
2024年3月期の期末配当から分割後の株主が対象になります。期末配当は1株16円です。株式分割前で1株80円ですから、中間配当と実質的に変わりません。
分割前100株の株主(2024年3月期の中間配当)
配当金80円×100株=8,000円
分割前100株の株主の場合、配当金は8,000円(税込)もらえます。
分割後500株の株主(2024年3月期の期末配当)
配当金16円×500株=8,000円
同じ株主が2024年3月期の期末配当をもらうケースです。1株あたりの配当金が減っても株数が5倍に増えているので、もらえる金額は中間配当と変わりません。
分割後100株の株主(2024年3月期の期末配当)
配当金16円×100株=1,600円
分割後に100株買った株主は、配当金が1,600円(税込)もらえます。
次回、2024年3月期の期末配当の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。配当金がほしい方は3月27日までに買えば間に合います。
出光興産の株主優待への影響について
(分割後)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された株主
(2)株主優待の内容(番組収録の観覧)
・500株以上(3月末・9月末)・・・題名のない音楽会の収録の招待(抽選)
(3)株主優待の内容(キッザニア入場券)
・500株以上(3月末)・・・キッザニア東京・甲子園・福岡の入場券(抽選300名)
(4)株主優待の内容(展覧会の招待券)
・全株主(9月末)・・・Idemitsu Art Award展の招待券
出光興産の株主優待は番組収録の観覧、キッザニア入場券、展覧会の招待券の3つです。毎年3月末と9月末の株主はそれぞれの優待がもらえます。
株式分割の影響により、必要な株数が「500株以上」に変更されました。ただし、展覧会の招待券は全株主がもらえます。
優待をもらうための投資資金について
・株価800円×500株=資金40万円(番組収録、キッザニア)
分割後の株価が800円の場合です。出光興産の優待をもらうためには40万円の資金が必要です。
次回、2024年3月優待の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。9月優待の権利付き最終日は2024年9月26日(木)です。優待がほしい方は、それぞれの権利付き最終日までに買えば間に合います。