ヤマハモーターロボティクス、TOB価格を上回る株価上昇
ヤマハモーターロボティクスホールディングスの上場廃止と株主の今後についての続きです。
4月17日、東証1部上場のヤマハモーターロボティクスホールディングス(6274)の株価が、TOB価格750円を超えました。
ヤマハモーターロボティクスについては、ヤマハ発動機(7272)がTOBを行っています。TOB期間は2020年2月13日(木)から4月10日(金)までの40営業日です。
11日に結果が発表されて、TOB成立しました。
しかし、TOB終了後に株価が上昇しているので、誰かが買い占めているのかと気になるところです。
ヤマハモーターロボティクス2020年4月17日5分足チャート
4月17日終値748円。TOB価格の水準に黄色の線を引いてみました。
取引開始直後から株価が上昇し、10時22分に高値766円をつけています。
しかし、その後に失速。結局、748円の安値引けとなりました。
ヤマハモーターロボティクス日足チャート
日足チャートはこちら。
ヤマハ発動機によるTOBが成立し、その議決権は93%超になります。ヤマハモーターロボティクスは上場廃止を予定しています。
2020年も敵対的TOBや第三者の登場、TOB失敗など、注目のニュースがたくさん発表されました。
ただ、ヤマハモーターロボティクスがこれらに該当するとは考えにくいです。
ヤマハ発動機が93%超も買い占めてしまうと、市場に流通する株数が極端に少なくなっています。
まとまった買い注文が出ると、それに見合う売り注文がなく、株価も上がりやすいです。
株価上昇は一時的なものと考えた方が良いでしょう。