前田道路の期末配当の権利落ち日
前田道路、前田建設工業による上限付きTOB成立の続きです。
・3月27日までの株主は期末配当100円がもらえた
・配当権利落ち日に株価下落
・株価の下落分が期末配当に変わる
先週金曜日の3月27日は、前田道路(1883)の期末配当の権利付き最終日でした。27日までに前田道路の株主になれば、期末配当100円(の権利)がもらえました。
そして、本日30日。権利落ち日ですから、これから買っても期末配当はもらえません。
・3月27日までの株主・・・期末配当あり
・3月30日からの株主・・・期末配当なし
となります。
一般的に、配当権利落ちになると、配当金の分だけ株価が下がります。
前田道路の27日終値は2,369円。期末配当100円を差し引くと、30日の基準値は2,269円です。
この2,269円が出発点です。
前田道路2020年3月30日株価
始値2,037円、高値2,153円、安値2,012円、終値2,036円でした
前田道路日足チャート
配当金の金額が大きいほど、権利落ち日の株価下落も大きくなります。株主が損をしたわけではなく、株価の値下がり分が期末配当に変わっただけです。
100株の株主の場合
・3月27日(権利付き最終日)・・・前田道路100株(23万6900円)
・3月30日(権利落ち日)・・・前田道路100株(20万3600円)+期末配当10,000円=21万3600円
ただ、期末配当をもらうまで待つのが正しいとは言えませんでした。
TOB成立で大きなイベントが通過したこともあり、コロナの影響で株価が下がっています。また、TOBのときに返却された株の換金売りも含まれます。
特別配当のときは3,700円~3,800円台でしたが、ここまで下がると寂しい気持ちになります。
次は4月14日開催予定の臨時株主総会です。なんとか特別配当が可決されて、もらえるようになるといいですね。
権利だけとって、もらえないのは気の毒すぎます。