日立化成のTOB開始と株主の今後について(情報更新)
日立化成の上場廃止と配当金、株主の今後についての続きです。
3月23日、東証1部上場の昭和電工(4004)は、日立化成に対するTOB(株式公開買い付け)の詳細を発表しました。
・みずほ証券で申し込むと、1株4,630円で買い取ってもらえる
・TOB期間は2020年3月24日から4月20日までの20営業日
・4月28日以降に投資資金が戻ってくる
・2020年3月の配当金(期末配当)は無配
TOB価格は4,630円で変わらず。TOB期間は2020年3月24日(火)から4月20日(月)までの20営業日です。
手続きが順調に進むと、日立化成は上場廃止になります。これに伴い、2020年3月期の期末配当が無配になります。
日立化成の株主は、TOBに参加して、4,630円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が4,630円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
日立化成の今後の株価について
日立化成日足チャート
3月24日終値4,575円。株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せしました。
当初の予定よりTOB開始が遅れたこと、コロナショックで株価が急落したことなどから、TOB価格を下回る水準で株価が推移していました。
安くなったときに買った投資家は儲かったことになります。
今後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格4,630円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、日立化成を購入した証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。
4月28日以降、「4,630円×株数」の投資資金が戻ってきます。
日立化成の配当金について
TOBの結果に関係なく、2020年3月期の期末配当が無配になります。
日立化成の株主の今後について
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加申し込みするには、みずほ証券の口座が必要です。これから口座を用意する方はスケジュールがタイトですから、お早めにどうぞ。
(2)すでに株価がTOB価格と、ほぼ同じ水準になりました。いつでも売れる状況です。