(追記あり)日本ユピカの上場廃止と配当金、株主の今後について
2月5日、東証1部上場の三菱ガス化学(4182)は、日本ユピカ(7891)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
・TOB価格3,000円
・野村證券でTOB申し込み可能
・TOB成立を条件に、期末配当が無配になる
(追記)2020年7月10日上場廃止
TOB価格は3,000円、TOB期間は2020年2月6日(木)から3月23日(月)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、日本ユピカは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に、期末配当が無配になります。
日本ユピカの株主は、TOBに参加して、3,000円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が3,000円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
日本ユピカの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/5 | 2,051 | - |
2/6 | 2,551 | +500 |
2/7 | 3,000 | +449 |
2月6日終値2,551円。株価がTOB価格にサヤ寄せしています。
今後、3,000円近辺まで上昇し、その後は何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。2月7日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格3,000円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、日本ユピカ株を購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。
3月30日以降、投資資金が戻ってきます。
日本ユピカの配当金について
2020年3月の期末配当が1株20円から無配に変更されます。
TOB成立が条件なので、不成立になった場合は元に戻る可能性があります。
日本ユピカの株主の今後について
日本ユピカ月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
一部投資家を除き、ほとんどの株主が含み益の状態です。仮に、日本ユピカの上場廃止が決定すると、投資家の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場(または夜間PTS取引)で売却
(1)TOBに参加するには、野村證券の口座が必要です。口座を持っている方は参加してみてはいかがでしょうか。
(2)2月6日夜間取引から、TOB価格付近で売却することができます。SBI証券、楽天証券、松井証券で日本ユピカの株を保有している方は試してみてください。
(追記)日本ユピカの上場廃止日決定
日本ユピカの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2020年7月10日(金)、売買最終日は7月9日(木)です。
日本ユピカの株主は、売買最終日までに売却しないと、3,000円で強制買い取りとなります。7月14日以降、「3,000円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。