(追記あり)総合メディカルホールディングスのMBOによる上場廃止と株主優待、配当金、株主の今後について
2月5日、東証1部上場の総合メディカルホールディングス(9277)は、MBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。
・TOB価格2,550円
・野村證券でTOB申し込み可能
・TOB成立を条件に、株主優待と期末配当が廃止
(追記)2020年4月17日上場廃止
TOB価格は2,550円、TOB期間は2020年2月6日(木)から3月23日(月)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、総合メディカルホールディングスは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に、株主優待と期末配当が廃止されます。
総合メディカルホールディングスの株主は、TOB(株式公開買い付け)に参加して、2,550円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が2,550円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
総合メディカルホールディングスの今後の株価について
2月6日終値2,546円。株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せしました。
今後、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格2,550円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、総合メディカルホールディングス株を購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。
3月30日以降、投資資金が戻ってきます。
総合メディカルホールディングスの配当金について
2020年3月期の配当金(期末配当)が、1株13.75円から無配に変更されます。
TOB成立が条件なので、不成立になった場合は元に戻る可能性があります。
総合メディカルホールディングスの株主優待について
(廃止になる優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容・・・株主優待ポイント6,000ポイント
総合メディカルホールディングスの株主優待はポイントです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
2020年3月優待が廃止され、2019年3月が最後となります。
ただし、優待についても、廃止はTOB成立が条件なので、不成立になった場合は元に戻る可能性があります。
総合メディカルホールディングスの株主の今後について
総合メディカルホールディングス月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
TOB価格より安い値段で買った投資家は含み益、高い値段で買った投資家は含み損の状態です。
仮に、総合メディカルホールディングスの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(3)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(4)優待投資家・・・優待廃止決定後に売却して乗り換える
(1)TOBに参加するには、野村證券の口座が必要です。口座がある方は参加してみてはいかがでしょうか。
(2)上場直後の株主に含み損の方が多いです。2,800円くらいになれば良いんですけどね。
(3)すでに株価がTOB価格にサヤ寄せしています。いつでも利益確定できる状況です。
(4)株主優待の廃止が決まったら、株式市場で売却し、別の優待銘柄に乗り換えたいです。3月24日以降にTOBの結果および優待の廃止(or継続)がわかります。
3月優待銘柄の権利付最終日が3月27日のため、スケジュールがタイトですが、試す価値はあるでしょう。
(追記)総合メディカルホールディングスの上場廃止日決定
総合メディカルホールディングスの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2020年4月17日(金)、売買最終日は4月16日(木)です。
総合メディカルホールディングスの株主は、売買最終日までに売却しないと、2,550円で強制買い取りとなります。4月21日以降、「2,550円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。