(追記あり)日立ハイテクノロジーズの上場廃止と配当金、株主の今後について
1月31日、東証1部上場の日立製作所(6501)は、日立ハイテクノロジーズ(8036)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
・TOB価格8,000円
・auカブコム証券でTOB申し込み可能
・TOB成立を条件に、期末配当が無配になる
(追記)2020年5月18日上場廃止
TOB価格は8,000円、TOB期間は2020年2月17日(月)から4月6日(月)までの34営業日です。
手続きが順調に進むと、日立ハイテクノロジーズは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に、期末配当が無配になります。
日立ハイテクノロジーズの株主は、TOBに参加して、8,000円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が8,000円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
日立ハイテクノロジーズの今後の株価について
2月3日終値8,100円。株価がTOB価格を上回っています。
投資家の思惑があるようで、株式市場に流通する株を買い占める動きが見られます。仮に、大口投資家が現れれば、5%になったときに大量保有報告書が出てくるでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格8,000円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、日立ハイテクノロジーズを購入した証券会社から、auカブコム証券に移管して(移動して)売却します。
4月13日以降、投資資金が戻ってきます。
日立ハイテクノロジーズの配当金について
2020年3月の期末配当が1株60円から無配に変更されます。
TOB成立が条件のため、不成立になった場合は元に戻る可能性があります。
日立ハイテクノロジーズの株主の今後について
日立ハイテクノロジーズ月足チャート
月足チャート5年分です。
日立グループは上場子会社の完全子会社化を以前から進めているため、2019年から株価が右肩上がりです。
ただ、TOB価格8,000円は高値の水準なので、ほとんどの投資家が含み益になっています。仮に、日立ハイテクノロジーズの上場廃止が決定すると、投資家の利益が確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)これから買う投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するには、auカブコム証券の口座が必要です。auカブコム証券の口座がある方は、TOBに参加してみてはいかがでしょうか。
(2)すでに、株価がTOB価格にサヤ寄せしています。いつでも売れる状態です。
(3)投資ファンドなどの第三者が現れると、何かが起きるかもしれません。うまくいくと良いですね。
(追記)日立ハイテクノロジーズの上場廃止日決定
日立ハイテクノロジーズの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2020年5月18日(月)、売買最終日は5月15日(金)です。
日立ハイテクノロジーズの株主は、売買最終日までに売却しないと、8,000円で強制買い取りとなります。5月20日以降、「8,000円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。