昭和飛行機工業の上場廃止と特別配当、株主の今後について
1月23日、投資ファンド「ベインキャピタル」は、東証2部上場の昭和飛行機工業(7404)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
・TOB価格2,129円
・auカブコム証券でTOB申し込み可能
・TOB成立を条件に特別配当631円がもらえる
・特別配当の権利付最終日:2020年2月5日
TOB価格は2,129円、TOB期間は2020年2月10日(月)から3月10日(火)までの20営業日です。
手続きが順調に進むと、昭和飛行機工業は上場廃止になります。これに伴い、TOB成立で特別配当631円が実施されます。特別配当と合わせた金額は1株2,760円です。
昭和飛行機工業の株主は、TOBに参加して、2,129円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が2,760円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
昭和飛行機工業の今後の株価について
1月23日終値2,537円。24日に特別配当込みの価格2,760円にサヤ寄せする予定です。
その後、特別配当の権利が過ぎると2,129円まで下落し(2月6日以降)、何も起きなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格2,129円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、昭和飛行機工業株を購入した証券会社から、auカブコム証券に移管して(移動して)売却します。
3月17日以降、投資資金が戻ってきます。
昭和飛行機工業の配当金について
2020年3月の期末配当が廃止されて、特別配当631円がもらえます。特別配当の権利付最終日は2月5日(水)です。
TOB成立が条件ですから、不成立になった場合は元に戻る可能性があります。
昭和飛行機工業の株主の今後について
昭和飛行機工業月足チャート
月足チャート5年分です。
直近3ヶ月間で株価が急騰していますが、ほとんどの投資家が含み益の状態です。仮に昭和飛行機工業の上場廃止が決定すると、投資家の利益が確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場(または夜間PTS取引)で売却
(3)配当金をもらってから売却する投資家・・・権利確定後に売却
(1)auカブコム証券の口座がある方は、TOBに参加してみてはいかがでしょうか。
(2)株価が2,760円に近づいたら、利益確定できるでしょう。
(3)特別配当の権利落ち日(2月6日)になると、株価が2,129円近辺まで下落する予定です。配当金の権利をもらったら、利益確定したいです。