HOYAがニューフレアテクノロジーへTOBを発表
東芝プラントシステム、ニューフレアテクノロジー、西芝電機の上場廃止と株主の今後についての続きです。
12月13日朝、東証1部上場のHOYA(7741)は、ニューフレアテクノロジー(6256)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うことを発表しました。
・HOYAのTOB価格12,900円、東芝のTOB価格11,900円
・株価は12,900円を超える
TOB価格は12,900円、TOB期間は未定です。
ニューフレアテクノロジーは、東芝(6502)がすでにTOBを行っているため、HOYAが対抗する形になっています。
両社のTOBの条件を比較すると次の通りです。
HOYAによるTOB(会社側の賛否不明)
(1)TOB価格・・・12,900円
(2)TOB期間・・・未定
(3)買付予定株数・・・上限なし
HOYAによるTOBは、TOB価格が東芝より高い1株12,900円です。
TOB期間は未定です。購入する株数に上限がないので、TOBが成立すると、ニューフレアテクノロジーは上場廃止になります。
東芝によるTOB(会社賛同)
(1)TOB価格・・・11,900円
(2)TOB期間・・・2019年11月14日(木)から12月25日(水)までの30営業日
(3)決済の開始日・・・2020年1月7日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし
(5)証券会社・・・野村證券
東芝によるTOBは、TOB価格が11,900円。
TOB期間は12月25日(水)までの30営業日です。現在TOB期間中です。
ニューフレアテクノロジーの株主は、TOBに申し込むと、2020年1月7日以降に「11,900円×株数」の投資資金が戻ってきます。
ただ、HOYAが条件の良いTOBを発表したので、これから東芝のTOBに申し込む一般株主はいないでしょう。
ニューフレアテクノロジー日足チャート
12月13日終値13,330円。前日比1,400円高(+11.74%)でした。
TOB価格が引き上げられることを期待して、株価が12,900円を超えてしまいました。
HOYAによるTOBは、東芝によるTOBが成立しなかった場合などを前提として、実施されるようです。
ニューフレアテクノロジーの一般株主としては、「分割後高値15,000円を超えれば、どちらのTOBに申し込んでも良いよ」というスタンスでしょう。