マイスターエンジニアリング、光通信の買い増しで、株価がTOB価格を上回る
マイスターエンジニアリングの上場廃止と配当金・株主優待、株主の今後についての続きです。
・光通信による買い増しで株価上昇
・TOB価格940円→11/20高値1,009円
・配当金と株主優待が復活するかも
MBO(経営陣等による自社買収)による上場廃止を予定しているマイスターエンジニアリング(4695)。現在、TOB(株式公開買い付け)を行っています。
TOB価格は940円。TOB期間は2019年11月11日(月)から12月20日(金)までの30営業日です。
11月18日、マイスターエンジニアリングの大株主である「光通信(9435)」が5%超に買い増していることがわかり、株価が上昇しています。
11月20日には、9.34%(共同保有分を含む)になったことを発表しました。
マイスターエンジニアリング日足チャート
11月20日終値995円。一時、高値1,009円を付けました。
TOB価格の引き上げを期待して、投資家の買い注文が増えています。
仮に、TOB価格の引き上げが行われると(例:1,100円)、995円で買っても投資家が儲かります。
逆に、引き上げがなく、そのままTOBが成立すると、940円との差額が損失になります。
TOB不成立の可能性について
発表以降、株価がTOB価格940円を上回って推移しています。
株主は、わざわざTOBに申し込まなくても、株式市場で売却すれば、TOB価格よりも高い値段で売ることができます。
このままの状況が続くと、TOBに申し込む投資家が誰もいなくなり、TOB不成立になる可能性が高いです。
マイスターエンジニアリングの株主は、売らずに持ち続けた方がトクかもしれません。
TOB不成立の場合の配当金と株主優待について
2020年3月期の期末配当について
TOB成立を条件に2020年3月期の期末配当1株13円が無配になります。
しかし、不成立になった場合は、配当金が元に戻る可能性があります。
2020年3月期の株主優待について
配当金と同じく、株主優待もTOB成立を条件に廃止となります。
しかし、不成立となった場合は、優待も元に戻る可能性があります。
マイスターエンジニアリングの株主優待は、グルメカタログギフトです。
TOB価格の引き上げがあると良いですね。