東芝プラントシステム、ニューフレアテクノロジー、西芝電機の上場廃止と株主の今後について
11月13日、東証2部上場の東芝(6502)は、東芝プラントシステム(1983)、ニューフレアテクノロジー(6256)、西芝電機(6591)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと正式発表しました。
・東芝プラントシステム(1983):TOB価格2,670円
・ニューフレアテクノロジー(6256):TOB価格11,900円(※訂正しました)
・西芝電機(6591):TOB価格240円
TOB価格は、東芝プラントシステムが2,670円、ニューフレアテクノロジーが11,900円、西芝電機が240円です。
TOB期間は、2019年11月14日(木)から12月25日(水)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、3社は上場廃止となります。これに伴い、期末配当もTOB成立を条件に無配になります。
3社の株主は、TOBに参加して、TOB価格で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価がそれぞれのTOB価格に近づいたら、株式市場で売却することができます。
東芝プラントシステム、ニューフレアテクノロジー、西芝電機の今後の株価について
・11月13日終値・・・東芝プラントシステム2,701円、ニューフレアテクノロジー11,180円、西芝電機300円
今後、それぞれのTOB価格にサヤ寄せする予定です。
一部の銘柄は、すでに株価がTOB価格を超えているので、下落すると思われます。
その後は、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、それぞれのTOB価格で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、購入した株を野村證券に移管して(移動して)売却します。
2020年1月7日以降、「TOB価格×株数」の投資資金が戻ってきます。
3社の株主の今後について
東芝プラントシステム月足チャート
ニューフレアテクノロジー月足チャート
西芝電機月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格に黄色の線を引いています。一部投資家を除き、ほとんどが含み益の状態です。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)報道後に飛びついて買った投資家
(1)野村證券の口座を持っている方は、TOBに参加してみてはいかがでしょうか。
(2)株価がTOB価格に近づいたら、株式市場で売却します。西芝電機を除き、14日の朝に取引できるでしょう。
(3)12日に買った投資家は大儲け。13日に買った投資家は、購入後に良くない結果が待っていました。特に、西芝電機は株価300円に対して、TOB価格240円でした。大失敗です。
西芝電機を避けて、東芝プラントシステムとニューフレアテクノロジーで勝負した投資家もいるわけで、TOB価格を予想できる分析力と、判断の速さ、銘柄選択の良し悪しが結果を左右しました。