マイスターエンジニアリングの上場廃止と配当金・株主優待、株主の今後について
11月8日、東証2部上場のマイスターエンジニアリング(4695)は、MBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。
TOB価格は940円、TOB期間は2019年11月11日(月)から12月20日(金)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、マイスターエンジニアリングは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に、2020年3月期の期末配当と株主優待も廃止になります。
マイスターエンジニアリングの株主は、TOB(株式公開買い付け)に参加して、940円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が940円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
マイスターエンジニアリングの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/8 | 804 | - |
11/11 | 940 (予) |
+136 |
11月8日終値804円。11月11日以降、株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
940円近辺まで上昇すると、その後は何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
11日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格940円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、マイスターエンジニアリング株を購入した証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。12月27日以降、投資資金が戻ってきます。
マイスターエンジニアリングの株主優待について
(廃止になる株主優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された500株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・500株以上・・・グルメカタログギフト3,000円相当(3年保有で4,000円相当)
・2,000株以上・・・グルメカタログギフト4,000円相当(3年保有で5,000円相当)
マイスターエンジニアリングの株主優待は、グルメカタログギフトです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
TOBが成立すると、2020年3月優待は廃止になります。2019年3月優待が最後の予定です。
マイスターエンジニアリングの株主の今後について
マイスターエンジニアリング月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格940円に線を引いてみました。
TOB価格より安い株価で買った投資家は、含み益の状態です。逆に、TOB価格より高い株価で買った投資家は、含み損の状態です。
仮に、マイスターエンジニアリングが上場廃止になると、投資家の損益が確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待する
(3)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(4)優待投資家・・・TOBの結果待ち。別の銘柄に乗り換える
(1)みずほ証券の口座を持っている方は、TOBに参加すると940円で保有株を売却できます。
(2)TOB価格の引き上げを待ってみてはいかがでしょうか。どこかの投資ファンドが現れれば状況が変わるかもしれません。
(3)11月11日になれば、普通に売買できると思います。すでに夜間PTS取引が始まっていて、SBI証券では939円に上がりました。
(4)TOB期間が12月20日までですから、21日(土)以降に結果がわかります。成立すると優待が廃止されるので、保有株を売却して、別の優待銘柄に乗り換えたいです。
不成立になった場合は、優待が継続します。そのまま保有し続けると良いでしょう。