(追記あり)フジコーの上場廃止と配当金、株主の今後について
11月1日、東証2部上場のフジコー(2405)は、MBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。
TOB価格は600円、TOB期間は2019年11月5日(火)から12月16日(月)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、フジコーは上場廃止になります。これに伴い、2020年6月期の配当金もMBO成立を条件に廃止となります。
フジコーの株主は、TOB(株式公開買付)に参加して600円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が600円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
フジコーの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/1 | 537 | - |
11/5 | 600 (予) |
+63 |
11月1日終値537円。11月5日以降、株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
600円近辺まで上がると、その後は何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
5日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格600円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、フジコー株を購入した証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。12月23日以降、投資資金が戻ってきます。
フジコーの株主の今後について
フジコー月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格600円に線を引いてみました。
TOB価格より安い株価で買った投資家は、含み益の状態です。逆に、TOB価格より高い株価で買った投資家は、含み損の状態です。
仮にフジコーが上場廃止になると、投資家の損益が確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待する
(3)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)みずほ証券の口座を持っている方は、TOBに参加すると600円で保有株を売却できます。
(2)ダメ元ですが、TOB価格引き上げを期待してみてはいかがでしょうか。
(3)11月5日になれば、普通に売買できると思います。もし、もっと早く資金回収するなら、夜間PTS取引で売却することもできます。SBI証券、楽天証券、松井証券等にフジコー株があれば可能です。
安く売ると儲け損なうので、597円~599円で売りたいです。
(追記)フジコーの上場廃止日決定
フジコーの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2020年3月9日(月)、売買最終日は3月6日(金)です。
売買最終日までに売却しないと、保有株は600円で強制買い取りとなります。3月11日以降、「600円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。