日信工業、ケーヒン、ショーワの上場廃止と株主優待、株主の今後について
10月30日、東証1部上場の本田技研工業(7267)は、日信工業(7230)、ケーヒン(7251)、ショーワ(7274)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
今回のTOBは、日立の子会社と3社との経営統合に先立って行われるものです。
・日立オートモティブシステムズ(非上場)
・日信工業(7230):TOB価格2,250円
・ケーヒン(7251):TOB価格2,600円
・ショーワ(7274):TOB価格2,300円
TOB価格は、日信工業が2,250円、ケーヒンが2,600円、ショーワが2,300円です。TOB期間は未定で、後日発表されます。
手続きが順調に進むと、3社は上場廃止となります。これに伴い、期末配当は無配に、日信工業の株主優待も廃止になります。
3社の株主は、TOBに参加して、TOB価格で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価がそれぞれのTOB価格に近づいたら、株式市場で売却することができます。
日信工業、ケーヒン、ショーワの今後の株価について
10月31日終値・・・日信工業2,234円、ケーヒン2,599円、ショーワ2,279円
株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せしました。
正式発表前に報道されたため、30日の朝から株価が急騰しています。
今後、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、それぞれのTOB価格で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
ただ、TOB期間などの詳細が未定ですから、今後の発表待ちとなります。
日信工業の株主優待について
(廃止になった株主優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された300株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・300株以上・・・3,000円相当の商品
・1,000株以上・・・5,000円相当の商品
日信工業の株主優待は商品詰め合わせです。毎年3月末と9月末の株主は年2回、優待がもらえました。
今回のTOBにより、日信工業の株主優待が廃止されました。
2019年9月優待が最後になります。
3社の株主の今後について
日信工業月足チャート
ケーヒン月足チャート
ショーワ月足チャート
月足チャート5年分です。
一部投資家を除き、ほとんどが含み益の状態です。
(1)含み益たっぷりの投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)優待投資家・・・利益確定後に別の銘柄に乗り換える
(1)気長に待つなら、TOBに参加するのもアリです。
(2)すでに3社の株価がTOB価格付近まで上昇しました。いつでも利益確定できる状態です。
(3)TOBの成否に関係なく、優待廃止が決定しました。利益を確定して、別の優待銘柄に乗り換えたいです。