リーバイ・ストラウス ジャパンの上場廃止と株主の今後について(追記あり)
10月11日、米リーバイ・ストラウス・アンド・カンパニーは、リーバイ・ストラウス ジャパン(9836)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
・アメリカのリーバイスが日本子会社の上場を取りやめる
・日本のリーバイスの株主は、1株1,570円で親会社が買い取ってくれる
・含み損の投資家は損失が確定する
TOB価格は1,570円、TOB期間は2019年10月15日(火)から12月3日(火)までの34営業日です。
手続きが順調に進むと、リーバイ・ストラウス ジャパンは上場廃止になります。
リーバイ・ストラウス ジャパンの株主は、TOBに参加して、1,570円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,570円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
リーバイ・ストラウス ジャパンの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
10/11 | 1,094 | - |
10/15 | 1,394 | +300 |
10/16 | 1,570 | +176 |
10月11日終値1,094円。株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
10月16日に株価がTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格1,570円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、リーバイ・ストラウス ジャパンを購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。
12月10日以降、投資資金が戻ってきます。
リーバイ・ストラウス ジャパンの株主の今後について
リーバイ・ストラウス ジャパン月足チャート
月足チャート5年分です。
TOB価格1,570円に線を引いてみました。株主の中に含み損の方がいると思います。
リーバイ・ストラウス ジャパンの上場廃止が決定すると、投資家の損失が確定します。
(1)含み益たっぷりの投資家・・・TOB参加
(2)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを狙う
(3)資金回収を急ぐ投資家・・・株価がTOB価格に近づいたら、株式市場で売却
(1)野村證券の口座を持っている方は、TOBに参加してみてはいかがでしょうか。
(2)状況はかなり厳しいです。すでに親会社が80%以上を保有しています。ダメ元だと思います。
(3)株価がTOB価格1,570円に近づいたら、株式市場で売却すると良いでしょう。早く売ると儲け損なうのでご注意ください。
(追記)リーバイ・ストラウスジャパンの上場廃止日決定
リーバイ・ストラウスジャパンの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2020年1月7日(火)、売買最終日は1月6日(月)です。
株主の保有株は1,570円で強制買い取りとなります。1月9日以降、「1,570円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。