青木あすなろ建設の上場廃止と株主優待、株主の今後について(追記あり)
8月6日、東証1部上場の高松コンストラクショングループ(1762)は、青木あすなろ建設(1865)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は1,210円、TOB期間は2019年8月7日(水)から9月19日(木)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、青木あすなろ建設は上場廃止になります。
これに伴い、TOB成立を条件に、2020年3月期の期末配当および株主優待が廃止になります。
青木あすなろ建設の株主は、TOBに参加して、1,210円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,210円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
青木あすなろ建設の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
8/6 | 788 | - |
8/7 | 938 | +150 |
8/8 | 1,088 | +150 |
8/9 | 1,210 | +122 |
8月6日終値788円。7日以降、株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
8月9日にはTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格1,210円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、青木あすなろ建設株を購入した証券会社から、大和証券に移管して(移動して)売却します。
9月27日以降、投資資金が戻ってきます。
青木あすなろ建設の株主優待について
廃止予定の株主優待
(1)対象となる株主・・・毎年3月末現在の株主名簿に記載または記録された500株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・500株以上・・・南魚沼産コシヒカリ新米(5kg)
・2,000株以上(5年以上)・・・南魚沼産コシヒカリ新米(10kg)
※他、寄付あり
青木あすなろ建設の株主優待はコシヒカリ新米です。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
次回、2020年3月優待が廃止となり、2019年3月優待が最後です。
青木あすなろ建設の株主の今後について
青木あすなろ建設月足チャート
月足チャート10年分です。
TOB価格1,210円が直近の高値を超えているため、ほとんどの株主が含み益の状態です。
(1)含み益たっぷりの投資家・・・TOB参加もアリ
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)優待投資家・・・TOB成立後に別の優待銘柄に乗り換え
(1)大和証券の口座を持っている方は、TOBに参加してみてはいかがでしょうか。
(2)8月9日にTOB価格に近づく予定です。それより早く売ると、儲け損なうので注意したいです。
(3)優待廃止はTOB成立が条件です。決定してから別の優待銘柄に乗り換えたいです。
9月20日にTOBの結果がわかるので、9月優待銘柄(権利付最終日9月26日)に間に合うでしょう。
青木あすなろ建設は、高松コンストラクショングループが79%を保有する大株主になっています。
親子上場の解消ですから、大きな波乱なく進みそうです。
(追記)青木あすなろ建設の上場廃止日決定
青木あすなろ建設の上場廃止が決定しました。上場廃止日は2019年11月7日(木)、売買最終日は11月6日(水)です。
株主の保有株は1,210円で強制買い取りとなります。11月11日以降、「1,210円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。