日本ライトンの上場廃止と株主の今後について
6月3日、台湾ライトンが日本ライトン(2703)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は240円、TOB期間は2019年6月4日(火)から7月16日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、日本ライトンは上場廃止になります。
日本ライトンの株主は、TOBに参加して、240円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が240円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
日本ライトンの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
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6/3 | 173 | - |
6/4 | 223 | +50 |
6/5 | 240 | +17 |
6月4日終値223円。前日比50円ストップ高になりました。TOB価格にサヤ寄せしています。
今後、240円近辺まで上昇し、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
5日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格240円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、日本ライトン株を購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。
7月23日以降、投資資金が戻ってきます。
日本ライトンの株主の今後について
日本ライトン月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格240円に線を引いてみました。
2017年以降に株主になった投資家は、その多くが含み損の状態です。仮に日本ライトンが上場廃止になると、損失が確定します。
(1)含み益の投資家・・・様子見
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)数少ない勝ち組ですから、焦らずに状況を見守りたいです。
(2)サクッと利益確定して、別の銘柄に乗り換えることもできます。
(3)ダメ元でTOB価格の引き上げを狙ってみてはいかがでしょうか。
(追記)日本ライトンの上場廃止日決定
日本ライトンの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2019年8月23日(金)、売買最終日は8月22日(木)です。
株主の保有株は240円で強制買い取りとなります。8月27日以降、「240円×株数」の投資資金が戻ってきます。
TOB価格が引き上げられずに残念です。株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。