日東エフシーの上場廃止と株主優待、株主の今後について(追記あり)
5月7日、投資ファンド「インテグラル」は、東証1部上場の日東エフシー(4033)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は1,200円、TOB期間は2019年5月8日(水)から6月18日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、日東エフシーは上場廃止になります。
これに伴い、TOB成立を条件に、2019年9月期の期末配当および株主優待が廃止になります(日東エフシーは9月決算企業)。
日東エフシーの株主は、TOBに参加して、1,200円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,200円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
日東エフシーの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
5/7 | 872 | - |
5/8 | 1,022 | +150 |
5/9 | 1,200 | +178 |
5月7日終値872円。8日以降、株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
5月9日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格1,200円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、日東エフシー株を購入した証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。
6月25日以降、投資資金が戻ってきます。
日東エフシーの株主優待について
廃止予定の株主優待
(1)対象となる株主・・・毎年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された500株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・500株以上・・・クオカード1,000円分
・1,000株以上・・・魚沼産コシヒカリ新米5kg
日東エフシーの株主優待はクオカードもしくは魚沼産コシヒカリです。毎年9月末の株主は年1回、優待がもらえました。
次回、2019年9月優待が廃止となり、2018年9月優待が最後です。
なお、配当と優待の廃止は、TOB成立が条件となっているので、失敗した場合は復活する予定です。
日東エフシーの株主の今後について
日東エフシー月足チャート
月足チャート10年分です。TOB価格1,200円が株式分割後の高値を超えているので、全ての株主が含み益の状態です。
ただ、日東エフシーは1株純資産が1,600円超あります。
(1)含み益たっぷりの投資家・・・様子見
(2)優待投資家・・・TOB結果発表後に乗り換え
(3)資金回収を急ぐ投資家・・・様子見
(4)これから買う投資家・・・健闘を祈る
(1)これから含み益がどれだけ増えるか待ちたいです。
(2)優待廃止が決定するのはTOB終了後です。結果がわかるまで待ちたいです。廃止されれば別の優待銘柄に乗り換えます。
(3)管理人が株主なら待ちたいです。
(4)TOB価格の引き上げがあると良いですね。
(追記)日東エフシーの上場廃止日決定
日東エフシーの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2019年9月18日(水)、売買最終日は9月17日(火)です。
株主の保有株は1,200円で強制買い取りとなります。9月20日以降、「1,200円×株数」の投資資金が戻ってきます。
TOB価格の引き上げがなくて残念です。株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。